西の名門の、時代が変わるー。ドジャースは2日、3日に地元ロサンゼルスで開幕する地区シリーズ(対カージナルス、5回戦制)の先発投手にウォーカー・ビューラー(25)を指名した。大リーグ公式サイトが報じた。
最大の決定要因は、今季のビューラーが本拠地ドジャースタジアムで6勝1敗、防御率2・86と強かったことのようだ。メジャー3年目の今季は、リーグ勝率トップの7割7分8厘(14勝4敗)をマーク。14勝は同6位、防御率3・26は同9位だった。
長年エースとして君臨してきたサイ・ヤング賞3度の「現役最強左腕」クレイトン・カーショー(31)は、4日の第2戦先発に回る見込み。もしシリーズが第5戦までもつれれば、ビューラーの後を受けるリリーフとして待機する可能性が高い。メジャー12年目の今季はともにリーグ3位の16勝(5敗)と勝率7割6分2厘に加え、同7位の防御率3・03と完全復活を果たした。黒田博樹元投手(元広島、ドジャースなど)の“弟子”として知られ、オフはダルビッシュと自主トレしている。
ドジャースは舞台を敵地ワシントンに移す6日、第3戦の先発は韓国出身の左腕・柳賢振(リュ・ヒョンジン)が、第4戦は左腕リッチ・ヒルが務める予定。
一方、1日のワイルドカードゲーム(対ブルワーズ)を劇的な4―3逆転勝利で制したナショナルズは、第1戦先発に左腕パトリック・コービン(30)を送る。今季はリーグ6位の14勝(7敗)、同8位の防御率3・25と、こちらもビューラーに引けを取らない。