中日・阿部寿樹内野手(29)が2日、実家のある岩手県に帰省した際、農業をしている家族の稲刈りを手伝うと明かした。この日はナゴヤ球場に姿を見せ、マシン打撃などで汗を流した。今季終了から1日休んだだけで、来年に向けてスタートした。
秋季練習が始まる7日までに帰省するという阿部は「稲刈りの時期なので手伝ってきます」と明るく話した。現在の実家では祖父、母、姉が農業に携わっているそうだが、「自分は働ける人手になるので、歓迎されると思う」。もっとも、その手伝いはかなり大変なもの。「田んぼはめちゃくちゃ広いです。名古屋に残ってトレーニングする方が楽ですよ」。相当な腕力が必要になり、足腰もかなり鍛えることになる。岩手には数日しか滞在しないが、家族に喜ばれるその作業は、ハードな練習が待ち受ける秋季練習に備えることでも有意義なものとなる。
プロ4年目にしてレギュラーに定着した今季はその風ぼうから「マスター」のニックネームが定着したが、今回の帰省の目的は10月3日が命日である父・勇一さんの墓参り。打率リーグ10位の2割9分1厘をマークしたことなどを報告することになる。