【仏シャンティイ山本諭・2日】「凱旋門賞」(G1・6日・パリロンシャン・芝2400メートル)に参戦する日本馬3頭が追われ、シャンティイではキセキがスミヨン騎乗で機敏な動きを披露した
スミヨンの手は全く動かなかったが、フットワークは力強かった。キセキが仕上がりの良さを感じさせる動きを見せた。シャンティイ調教場レゼルヴォワ直線コース(芝)を駆け抜けた。
メニューは「馬はできている感じなので、オーバーワークにならないように」(角居師)と6Fを馬なりで軽め。鞍上は「いい状態の印象を受けた。乗っていて心地良かった。フォワ賞の前より良くなっている」と感触は上々だった。当初は担当の清山助手が乗る予定だったが、会見もあるのならとスミヨン自ら騎乗を希望し、状態を確かめた。
3着だったフォワ賞はスタートが良すぎてハナに立ち、勝ったヴァルトガイストの目標にされた。「ヨーロッパの競馬はすたこらと前へ行くと目標にされるのでそういう形は避けたい」と角居師は好位でのレースを思い描く。
スミヨンと日本馬といえば、2012年のオルフェーヴル。直線抜け出して勝ったと思ったら右へ斜行し、ソレミアにゴール前差された悔しい思い出がある。「エネイブルに勝つのは難しい。けど、オルフェーブルの時もソレミアが勝つと思っていなかったのにああいうことがあったので、日曜日はそうなることを期待している」と今度は逆の立場で逆転劇を狙っている。