防衛翌日の天一は「天下一品」だ。1日行われたボクシングのWBAライトフライ級タイトル戦(エディオンアリーナ大阪)で同級スーパー王座V2を果たした京口紘人(25)=ワタナベ=が2日、大阪観光局で一夜明け会見。その後は試合会場に近いラーメンチェーン「天下一品」に駆け込み、調整段階から試合後に食べる宣言していた「こってり」が中心のランチセットをかきこんだ。
「1カ月ぶり! ほんと食べたかった~。今までで1位の味です!」と、京口は激闘で腫れた顔に笑顔をはじけさせた。この瞬間のため昨夜は何も食べず、空腹に勝利の手応えも加わって最高の味わい。店からは開発中の金に輝く丼もプレゼントされ「勝ったよりうれしい」とご満悦だった。
試合後は親交のあるIBF・WBAバンタム級王者・井上尚弥(大橋)から祝福のメッセージも届いた。「お互いかどうかは分からないけどボクは刺激を受けている関係。(井上兄弟の11月ダブル世界戦に)いいバトンを渡せてよかったです」と、ホッとした表情も。念願のWBCライトフライ級王者・拳四朗(BMB)との統一戦は来年以降になりそうだが、今は勝利と天一の味を満喫していた。
(藤本敏和)