中日の森繁和シニアディレクター(SD、64)が今季限りで退団することが1日、決まった。同日、名古屋市東区の球団事務所で矢野球団社長らと会談し、SD職から退くことが決まった。
会談後、森SDは「社長とはいろいろな話をさせていただいた」とだけ語り、球団を後にした。一方、矢野社長は森SDに感謝の気持ちを語った。「長い間、ドラゴンズのために、監督を含めて仕事をしていただいて、ありがとうございましたという思いです。外国人を含めて、いい選手をとっていただき、育てていただいた。今回契約を打ち切ることにしましたが、ありがとうございましたと話をしました」と報道陣に明かした。来季以降、SD職を置くことは「考えていません」とも語った。
森SDは、落合監督が就任した2004年から投手コーチ、ヘッドコーチなどを歴任し、名参謀として支えた。谷繁監督になった14年からもヘッドコーチを務め、17年から2シーズンは監督を務めた。中南米を中心に太いパイプを持ち、これまで優秀な外国人獲得に関わった手腕を評価され、18年限りで監督退任後はSDに就任。今季は外国人選手の獲得調査や、トレードなどへ向けた調査を担当し、編成面でチームを支えてきた。