昔の話。
子供を連れて来ないのが暗黙の了解の集まりに、堂々と赤ちゃん連れで来た子がいた。



























赤ちゃん、と言ってもヨチヨチ歩きしてたから、微妙なとこかな。
当然、小さい子が入れるようなお店じゃない。
フカフカのソファーにローテーブルのお洒落なカフェ。
階段がたくさんあって通路も狭く、小さい子が動き回ると危険。
彼女は来るなりソファーの市場良い席にドカンと座り
「子供が食べやすいようにテーブルつけるねー」
とテーブルを自分の席に引き寄せた。
体面上にある椅子もソファーで、ソファーは移動不可能。
我々は、ただでさえ食べにくいローテーブルを更に引き離されて食べる羽目になったのだ。
そしてヤンチャ盛りの赤ちゃんだから、食べ物が出てきたらさっさと食べてしまわないと、坊主が散らかしてしまうので会話もそこそこに食べることに集中。
さらに彼女は対面に座る私に
「あ、えりかごめんけどオレンジジュース持ってきて」
と何度もパシリにした。
あれから7,8年は経った。
お互い様精神を強調していた彼女とは既に音信不通なので、出産のお祝いはもらっていないし、私のためにドリンクバーパシってくれるかは定かではない(笑)
これまた別の子との話。
社会人三年目位の1番楽しかった時。
同級生の集まりで、名古屋駅界隈のオシャレなカフェでランチをした。
当然、子連れで来れる店ではない。
しかし、社会人になってすぐ妊娠した同級生が、ベビーカーに子供を連れてやってきた。
まだ社会が赤ちゃんに優しくない時代だった。
地下に行くためにエレベーターに乗りたくても、上から降りてくる人が多くてなかなか乗れない。
レストランも、ベビーカーが入れる設計になっていないから、人数よりも多めに席をとってしまう。
土日の混んでるところに、ベビーカーで店に入るのは、とても白い目で見られた時代だった。
でも、当の母親は全くそんなこと気にしてないんだよね。
ベビーカー優先なのに、何で健康な大人が降りてベビーカー譲らないかな?
あと一階下に下るだけなのに、なんでエレベーター使いたいわけ?
とプリプリ怒っていた。
もちろん、子供はレストランで泣く泣く。
あー、おなかすいてるなー。
ミルク作ってくるわー。
よろしくー。
と言って赤ちゃんを置いて、ミルクを冷やしに行ってしまった。
子供いないのに赤ちゃんいきなり渡されても。
周りに白い目で見られているが、すみませんすみませんと謝り倒してなんとかその場をやり過ごした。
そんな彼女も、お互い様精神や子供は泣くもんだから仕方ないを、強調していた。
出産してから彼女に会っていないが、私が泣いてる太郎ちゃんを彼女に手渡したら、彼女はお互い様だからと太郎ちゃんをあやしてくれるだろうか?
きっと、私を非難すると思う(笑)
子供を産んでから思うこと。
公共の場で子供が騒いだ時。
仕方ないと開き直り、周りに我慢を強いる人の気持ちは、やはり今でも分からない。
今でも子供を嫌う人の気持ちの方がよく分かる。
子供は泣く。
子供は騒ぐ。
当たり前だ。
当たり前だからこそ、
泣いても騒いでも
迷惑にならない
大目に見てもらえる場所に連れて行くのがマナーかなと思う。
たとえば、フードコートはオッケーだと思うが、オシャレなカフェはダメだと思う(笑)
しかし、子連れに対して優しい社会になってきたなぁとも思う。
きっと子連れで苦労した先輩たちが、子供が成長して社会復帰して、ママの苦労を反映していってくれてるんだろうな。
天下の名古屋高島屋も、ベビー休憩室や、子連れで楽しめるお店や飲食店が増えた。
諸先輩方、ありがとう!!!
でも、だからと言って、子供は泣くから騒ぐから仕方ないお互い様だを強調するのは違うかなと思う。
社会の優しさを当たり前に思わず、感謝と気遣いの心を忘れないで、日々子連れライフを楽しみたい。