Sho Yokoi

気恥ずかしさ（ダメな意味で）が強く、ツイ消しの 予感が強い ホトトギス

もう4年も関わってしまったのでとても名前を挙げきれないのですが、たくさんの面白い発表をしてくださったみなさん、議論にお付き合いしてくださったみなさん、何よりも、愉しい会にするための運営に携わってくれたみなさん、ありがとうございました（〆感）（これはツイでやる必要はないのでは？）

自分が学術の世界に感じる大きな魅力のひとつは、何かを理解し解決するための（ほとんど娯楽のような）議論を好む人が大量に居て、しかもそれが尊ばれ、おまけに研究という価値を生む点にある。 運営に少しだけ関わったこの会が、プロたちの遊び場としてこれからも維持されたら幸せです（〆感）

また、“エンジョイ勢” を除くために敷居を上げるのと同時に、これからガチ勢になりたい人にとっての敷居は下げなくてはいけない。新しい風が入ってこなければコミュニティは先細りする。 今はありがたいことに紹介だけで回っているけれど、いずれは、健全な循環のために新しい施策が必要かもしれない。

どんな会であれ、スタンスの偏りこそがその価値を生むのだが、偏りかたが適切かどうかについて特に内部から検証するのは難しい。 内輪ノリになっていないか、身内が相互に承認し合う最悪の循環が回っていないかについて、参加者全体が常に気にかけながら施策を回すことが肝要なのだと思う。

結果として、いわゆるトップ会議にコンスタントに通している人ばかりが（それが研究活動の唯一の評価尺度ではないのに）主だった参加者となり、また同様に所属組織もかなり偏っている。 質の高い研究の議論をするためにこの偏りが必要なのか、については全くわからない。

そういう施策は運営側としても心理的な抵抗があった。嫌われるかもという懸念はもちろんのこと、いち学生が参加者を “選抜しする” という事実が後ろめたかった。恣意的な選抜をしているわけではなく聴講お断りと言うだけなのだが、結果としてある種の選抜は起きるし、それは狙っていたことであった。

たとえば聴講希望者（自分では発表できない人）は基本的に断り、connpass 等での通知もしなかった。質問がなかった場合に座長が場を繋ぐこともせず、つまり微妙な発表はそのまま流れてしまうので、人によっては厳しすぎる（愛がなさすぎる）と感じたかもしれない。

運営面だが、“ガチ勢” にとって楽しい会にするというのは、“エンジョイ勢” の参加をお断りする施策を考えることとほとんど等しかった。研究大好きマンが一番きゃっきゃしているのは、同じくらい研究が好きな人としゃべっているときなので、これが可能な環境を作るのがメインのお仕事だったように思う。

ただ、どの論文に投票するか、どの論文を担当するか、選んだ論文をどういう文脈に位置付けて紹介するか、などで研究の “地力” みたいなものがモロに出てしまうため、ある意味残酷だし、参入障壁が高まりすぎている懸念はある。（※ くどいですが自分のことは棚に上げています）

扱われる論文も、数年前までは「ベストペーパーにとりあえず」「Twitterで盛り上がっていたので」といった投票も多かったのだが、まだ有名ではないが価値の高い論文が掘り出されることも多くなってきた。スライド・口頭で関連研究もたくさん紹介され、情報収集の場としても得難い機会になっている。

（参加者としての自分のスキルを一旦棚に上げるのだけど）最近は発表・議論の質がさらに上がっているように思う。当該論文がどういう文脈に位置付けられるか、どのアイデアに価値があるのか、どこがダメか、といった話が何度も俎上に上がり、研究者向けの議論の場としての魅力が増しているように思う。

自分が4年ほど運営に関わった最先端NLP勉強会という論文読み会は、“ガチ勢”（…NLPが好きで、ハードに研究をし続けていて、日々大量に論文を読んでいて、何よりも研究に関する議論が大好きな人）が多く集まる会で、彼らがきゃっきゃうふふできる会としての維持・発展が運営のお仕事だったように思う。

国内NLP界隈には結構たくさんいくつも会・イベントがあるのだけど、目的感も参加者層もあまり重なっていないため共存・棲み分けができているように思える。同時にコミュニティ全体としての人間関係もすごく良好で、（わずか5年しか居ないものの）全体として非常に素敵なコミュニティだなと感じる。

文字列化欲が高まりすぎているので（論文を書こう）、何かツイろう…（論文は？）

最先端某の振り返りを兼ねて、分野が先細りせずに面白い研究が継続的に出てくるようなコミュニティを作るためにいち学生にできることみたいな話を書き始めたら、ブログ記事ひとつできそうな分量になってきた（どこにも公開されなそう）

LOVE を観測したので反射的に RT してしまった……

とても面白い発表をたくさん聞けたのでとても面白い発表を提供できるように頑張るぞい