【大リーグ】「ロシーじいさん」カブス新監督候補に名乗り ロス元捕手、16年WS優勝の立役者2019年9月30日 14時57分 “グランパ・ロシー(ロシーじいさん)”と愛されるデビッド・ロス元捕手(42)が、有力と伝えられるカブスの新監督候補に名乗りを上げた。29日、米スポーツ専門局ESPNに番組出演し、意欲を語った。カブスは同日、ジョー・マドン監督(65)の退団を発表していた。 「カブスの監督は、球界でも最高の仕事。連中とは固い絆がある。そこはチームのプラスになると思うよ。心情としては、ダッグアウトにちょっと引かれるな。もちろん、(打診の)電話を待っているよ」 現役最終の2016年、通称「ヤギの呪い」を解いて球団108年ぶりのワールドシリーズ(WS)優勝を果たした際、チームの精神的支柱だった。“ロシーじいさん”らしく、バットをつえ代わりに「わしはもうプレーできんよ」とクラブハウスを歩き回り、爆笑でチームの緊張を解いたこともある。 ちなみに、大リーガーでも遠征先のホテルでスイートルームを割り当てられるのは、大金を稼ぐ大物だけ。10年、当時ブレーブスの新人だったヘイワードは「ロスが父のように、兄のように接してくれた」と、大型FA契約でカブスに移籍した16年は、感謝の印としてロスの年間を通じた遠征ホテル全日程を自費でスイートにグレードアップした。 カブスの主砲コンビ、ブライアントとリゾも崇拝者だ。同局によれば、ブライアントは「彼が現役のときは、いつもコーチだと思っていた。バカもやったし、楽しかったし、活気があったけど、何かを伝えてくれようとするときは、耳を傾けたよ。最初から、いつか監督をやる器だと思っていた」。リゾも「実現すれば、彼の話はじっくり聞くよ。賛否両論だろうが、マドン監督を除けば球界で最高の導師だ。うまくいくかと聞かれれば、イエスだね」と歓迎の意を隠さなかった。 マドン監督は2015年から指揮を執り、471勝339敗。16、17年にナ・リーグ中地区優勝、16年WS優勝。今季が総額2500万ドル(約27億円)の5年契約の最終年だった。 新監督の他候補にはマーク・ロレッタ・ベンチコーチ、ケビン・ユーキリス特別補佐らが挙がっている。
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