米大リーグは29日、各地でレギュラーシーズン最終戦が行われ、ヤンキースの田中将大投手(30)は敵地でのレンジャーズ戦に2回から2番手で登板した。メジャー6年目で初の救援マウンドは、自身のけん制悪送球など3イニングを5安打2失点で9敗目。11勝はメジャー6年目で自己最少だった。
田中は公式戦こそ初の救援登板だったが、7月の球宴ではア・リーグの2番手として登板し、1イニングを1安打無失点に抑えている。そのため、地元放送局YESによれば、ブルペン待機について「全然問題なく、しっかりゲームに入っていけた。オールスターも2番手で投げたので、それに近い準備の仕方だった」と語った。
PSでも同様の起用になると首脳陣から伝えられているのか、との質問には「それは言われていない」とキッパリ。それでも、PSが救援登板になる場合について「もちろん、どういうふうなやり方になるか分からないが、こういう形で経験できたので自信を持って臨める」と力強く語った。
ブーン監督は「PSへ向かう準備として、彼にとっていいチューンアップになったと思う。スプリットはかなり良かった。試していることがあるんだろうが、全球種を織り交ぜて、いつもより抑えめに投げていた」と前向きに評した。
起用法は未定。大リーグ公式サイトは「ヤンキースはツインズとの地区シリーズでオープナー(救援投手の先発)を使うかどうか検討中。田中はPSでグリーンの後を受けて登板する可能性もある」と伝えた。