【大リーグ】エンゼルスのマドン監督誕生へ大きく前進 エプラーGMは崖っぷちか2019年10月1日 12時10分
マドン新監督の招聘(しょうへい)に、大きく前進した。エンゼルスはブラッド・オースマス監督(50)を解雇。就任1年目を終え、3年契約があと2年残っていた。後任として、9月30日にカブス監督を退いたばかりのジョー・マドン(65)が有力視されている。 エプラーGMは、声明を発表した。「品位とプロ意識をもって、最も困難なシーズンにあった球団をかじ取りしてくれた。非常につらい決断だったが、熟慮を重ねた結果、別の方向に進む必要があると思い定めた」。 地元紙ロサンゼルス・タイムズは「唯一の理由は、ジョー・マドンを雇うためだろう」とし、米スポーツ専門局ESPNも「多くの関係者は、マドンがエンゼルスに戻ると信じている」と呼応した。 エプラーGMも安穏としてはいられない。もともと、同GMは2017年に右腕としてオースマスをGM特別補佐として招き、昨年10月、満を持して内部昇格で監督就任させた。そのため、ESPNは「GMではなく、より上層部からの鶴の一声だった可能性が高くなった」と、今回の解雇がモレノ・オーナーの断行だったと示唆した。 エプラーGM自身の契約も今季で満了するが、8月に来季の選択権が行使されただけで、長期の契約延長はなかった。そのため、9月17日の米放送局CBSスポーツ(電子版)は、解雇される可能性が高いGMランキングで同GMを独自選出。「球界最高の選手(トラウト)を受け継ぎながら、もう一度ポストシーズン(PS)に届かなければ、ショーから外れるだろう」と報じた。 オースマス前監督は指揮1年目の今季、球団20年ぶりの90敗(72敗)を喫し、ア・リーグ西地区4位で終了。エプラーGMも就任から4年間でBクラス3度と低迷し、PS進出は一度もない。 カブスのマドン前監督は、エンゼルスと30年来の関係がある。現役時代は傘下のマイナー捕手で、引退後はスカウトやマイナー監督などを歴任。昨季までエンゼルスを19年間指揮したソーシア前監督の下で頭角を現した。05年まで10年間はベンチコーチを務め、02年は球団唯一のワールドシリーズ優勝に貢献。モレノ・オーナーも、その手腕を高く買っていると伝えられる。
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