2018年7月26日
馨一の上司に当たる部長と
幼稚部勤務時代から弟が慕っていた学年主任
この御二方と面談する為に
私は去年のこの日
妹と小学部へ向かいました。
弟が行方不明になって2週間程。
職場では弟のデスク周りの身辺整理がされ
いくつものダンボールに詰められていた。
その経緯の説明が電話で
奥さんにキチンとされてなかった為
弟の奥さんは憤慨して
私にこう報告してくれました。
『(ダンボールにまとめられて)まるで馨一さんが戻って来ない人のような扱いをされてとても不愉快です!』、と。
奥さんの揺れる不安定な心情に対する想像力の欠けた行為でその旨、面談中にも意見しました。
面談後、学年主任の案内の元、
弟の教室へ向かい
机周りやダンボールを見ました。
弟のデスクの真上には見覚えのある、
小さい頃の馨一が玉川学園幼稚部時代の
大きなモノクロのクラス写真が
飾られていました。
あの日から1年以上経ちましたが
あの日、クラスへ案内された際
『けいちゃん、けいちゃん』と親しみを込めて弟のことを呼んでいた学年主任の言葉がずっと残っています。
今までもあったでしょ?
白なのに白ではなく
黒と言うこともあったでしょ?
大丈夫だから、、
2018年7月7日。
それが学年主任が弟に掛けた
最後の言葉だったようです。
白を白ではなく
黒と言うこと
小学部部長と学年主任との話し合いのあと
励ましのつもりで
長年弟と幼稚部時代から働いてきた学年主任は
そう弟に言葉を掛けたのでしょう。
しかし
弟は真っ直ぐな心と信念を持った人でした。
弟は自分が大切にする想いや信念から
脱線するようなことはしない、
一貫性のある人でした。
それはきっと私自身もそうであるように
幼少時代、ニューヨークという
土地柄の中で育った影響も
大いにあると思います。
ですから馨一の中では
白は白
黒は黒
なのです。
ゆえに
弟の上司である部長の仰ることを
私は未だに信じることが出来ません。
遺族や
5月の臨時父母会で説明されていた、
部長と学年主任との三者面談が
穏便に終わっていたとは
到底思えません。
説明がキレイにまとまりすぎていて
違和感をずっと感じています。
今までもあったでしょ?
白なのに白ではなく
黒と言うこともあったでしょ?
学年主任の仰った
この言葉の方が
信憑性があると私は思います。
そしてこの言葉の背景に
組織としての闇さえ感じます。
馨一は命懸けで 身を持って
主張したいことがあったと思うのです。
上司との話し合いが穏便に終わっていたら
7月7日のあの日、
帰宅途中にロープ2本を
買っていなかったと思います。