巨人は27日、今季レギュラーシーズン最終戦となるDeNA戦(東京ドーム)を「ありがとう慎之助」と銘打ち、阿部慎之助捕手(40)の引退試合として実施。「4番・捕手」で先発した阿部が、あの名場面(?)を思い出させるパフォーマンスで沸かせた。
前日に「やっぱキャッチャー無理だなというのを見せてやるよ」と冗談を飛ばし、かつての定位置、「4番・捕手」で先発した。投げるのは引退会見で「受けたい投手」に挙げたマシソン。ファウルチップを受け、捕手業から遠ざかる原因となった首痛を負った時の投手だった。中大の後輩、神里に二盗を許したが、1イニングを無失点に導いた。
2回、2番手投手は中大の後輩、沢村。1球目のサインが合わず、つかつかとマウンドへ歩み寄る。2012年の日本シリーズではサインを見逃した右腕の頭をはたく「名シーン」がよみがえる…。周囲の期待(?)を裏切り、はたく振りしてガッチリ握手。「ありがとう」と感謝を伝えた。その直後。捕手は大城に交代。阿部は一塁の守備に就いた。