東京地裁で1日開かれた東京・目黒の女児虐待死事件の初公判。

 亡くなった船戸結愛ちゃん=当時(5)=の父親雄大被告(34)は起訴内容をおおむね認め、力なく頭を下げた。

 入廷した雄大被告は黒のスーツ姿。頭髪は短く刈り、ほおはげっそりとやつれていた。緊張を隠せない様子で、まばたきを繰り返し、何度もつばを飲み込んだ。

 視線はうつろで、今にも泣きだしそうな表情。裁判長に氏名を聞かれ「船戸雄大と申します」とか細い声で答えた。直立不動で起訴状朗読を聞いたが、内容が虐待に及ぶと視線を床に落とした。

 認否を問われると、「1点だけ」と切り出し、結愛ちゃんの命の危険を感じた時期は「(起訴状の2月下旬ではなく)3月1日ごろという記憶があります」と主張。その上で「ほかは間違いありません」と述べ、頭を下げた。

 検察官の冒頭陳述は、下を向いて表情を変えずに聞き入った。弁護側が「厳しい虐待が加えられた事件だが、(被告は)それでも父親であろうとした」と訴えるとハンカチで口元を押さえすすり泣いた。