消費税増税にあたり、意識が「節約」に向いてしまうのはやむを得ないこと。あらゆる買い物に負担がかかるのは仕方がないが、日常の楽しみであるビールさえ節約すべきなのか……と嘆いている方も多いはず。そんな中、ビール好きへ朗報が舞い込んできた。第三のビールの古参「麦とホップ」が、圧倒的にビールに近い味わいを引きさげてリニューアルしたというのだ。一体どんな変化があったのだろうか。

「ビールにもっと、もっと、もっと近づけたい」その想いから始まったリニューアル

「ビールに近い味わい競争」が勃発している群雄割拠の発泡酒・第三のビール市場。「麦とホップ」を最古参のひとつとして認識している人も多いだろう。8月27日にリニューアルした同製品は「ビールにもっと近い味わい」を実現したサッポロビールの自信作だ。その開発経緯や思い入れについて、担当者へ直接話を聞いてみた。

ブランド戦略部 サッポロブランド第2グループ マネージャー
豊田 崇文さん(写真左)

新価値開発部 第1新価値開発グループ
新木 絵理さん(写真右)

第三のビール・新ジャンルは常に「ビールらしさ」を追い求めていると思うのですが、今回リニューアルした「麦とホップ」についてはいかがでしょうか。

豊田さん 2008年に発売した「麦とホップ」は12年目を迎えています。「ビールに近い味を目指す」というコンセプトで開発した製品ですが「ビールらしさ」といっても捉え方は人それぞれ、規定するのは難しいと考えています。しかし、今回求めたのは、麦本来の旨味がしっかりあって、なおかつ何杯でも飲みたくなる味わいがあることなんです。この両者が成立していることが、「麦とホップ」が目指す「ビールに近い味わい」になるかと思います。今回特に、変わっているのが後味。ぜひ体験していただきたいですね。

  • 自信を持って理想像に持っていけたことで「実現」というキャッチコピーに

今回のリニューアルは、どのような背景で新しい味にしようと考えたのですか。

豊田さん 商品を開発したときも、当時の状況の中で十分満足いくものが出来上がったので市場に出したのですが、もっとよいものをお客様にお届けしたいという思いは研究所や開発スタッフ皆で常に持ち続けていました。

  • 今回のリニューアルは通常の10倍以上の試験を重ねて完成したという

新木さん ちょうど今から6年前に、研究所から「製品の仕込み段階から違ったアプローチはできないか」という提案をもらっていました。手間がかかる方法にも関わらず、「旨さの追求のためならぜひチャレンジしてみましょう」と研究サイドから後押しをもらい、リニューアルに向けての開発を進めることになりました。

リニューアルありきではなく、連綿と続いてきた製品への思いが実を結んだということなのですね。「麦とホップ」の特徴である「麦100%※でつくる難しさ」はありますか。

  • 味わいのこだわりは「麦由来の旨み」にある

新木さん ビールでも第三のビールでも同じですが、糖類やコーンスターチなどの副原料を使ったほうが味の調整がしやすいんです。それでも、麦だけを使って納得する味にしていくという挑戦は、難易度が高くても、「麦とホップ」ならではの味わいを生み出すために最も大切なことだと考えています。

その「麦とホップ」ならではの味わいとは。

新木さん 麦由来のコクや厚み、深さです! 簡単にいえば、口に含んだときのコクと後味のバランスが一番大事だと思っています。「麦とホップ」が使っている大麦は雑味が出てしまう素材。その雑味を減らしながら麦本来のコクを残すのが難しくて、実現するために長い時間がかかりましたね。

今回研究サイドがこだわった、仕込段階でのリニューアルポイント「1回煮沸法」と、その方法による味の進化について教えてください。

新木さん 仕込釜で一度煮沸するという仕込方法で、ビールづくりでは古くから行われていた伝統的な製法です。これによって雑味を減らすことができるので、後味がすっきりしてしっかりした飲み応えになりました。分かりやすくいうと、「次の一口がまた飲みたくなるような味」ですね。

  • サッポロビールの新ジャンルで初となる「1回煮沸法」を採用

素材となる麦やホップはどのようなものを使うのですか?

新木さん 欧州産の麦芽を一部使用しています。欧州産の麦芽は麦本来のエキス分が多く含まれているので、「麦」らしさを出すのに最適なのです。また、ホップはドイツのバイエルン産のものを一部使っています。いわゆる王道の品種で、ほどよい苦みとビールらしい香りが特徴です。麦もホップも様々な品種を試した結果、これが残ったという感じですね。

新たに、イメージタレントとして俳優の香川照之さんを起用された経緯を教えてください。

豊田さん 完成した味わいに対して「ビールが好きだけれどリーズナブルなものを選ぶという方々に対して、もう一度ビール類が持つ本来のおいしさや楽しさに気づいていただきたい」という思いがあります。「麦とホップ」のユーザー様の中では、特に4~50代の方がちょうどその年代。タレントさんも、その年代である香川照之さんがぴったりだと思いました。

  • 「麦とホップ」ブランドサイトでは、香川さんのコメントも掲載中だ

豊田さん ビール類はアルコール飲料の中でも、「仲間と楽しく飲む」というシーンがとてもよく似合う飲み物だと思うんです。他のアルコール飲料にない独特のイメージを、懐かしさと一緒に感じてもらいたくて、CMでもそのシーンを表現しています。ビール好きの方に楽しさや、おいしさが伝わる内容に仕上がったんじゃないかなと。

  • さまざまなアルコール飲料の選択肢がある今だからこそ「ビール類でしか感じられない楽しさ」を表現

第三のビールなどと呼ばれる新ジャンルのアルコール飲料には何が求められていると感じますか。

  • 「ビールだけ買い続けるのではなく、コストを前提に選びつつもおいしさがきちんとある製品が理想のはず」と消費者心理を読み解く

豊田さん やっぱり、安くて良いものを選びたいという方が選ぶ飲み物だと思います。ちょうど増税もあり、コスト意識は益々高まっている。この値段でこのおいしさだったらビールを飲むよりいいよね、という部分を出せるかどうかが製品の価値になるのだと思います。

今回のリニューアルで味以外に変わった点はありますか?

豊田さん パッケージはかなりこだわりました! 麦の色をベースに、瓶ビールのラベルを想起させるデザインにしたくて、こちらも試行錯誤を続けました。色が濃すぎると味が重い印象を与え、店頭でも埋もれてしまうし、薄いと本格感が出ず、安っぽくなってしまう。何度もテストを重ねてやっと今のデザインになりました。

  • 立体感を演出しているグラデーションが美しいパッケージ

新木さん ネームが入る部分に薄いグラデーションをかけたことで、輝きというか、光が入っているイメージになりました。ここは最後までこだわった部分です!

これはぜひ皆さんにも手に取って見ていただきたいですね。リニューアルした「麦とホップ」がますます楽しみになりましたが、最後にユーザーへ向けて一言お願いします。

豊田さん リリース前の調査では、スコアのほとんどがアップしていて長年の成果が出ていると確信できました。とはいえ、これから飲んでいただくのはユーザーのみなさま。いろいろお話ししましたが、「とにかくおいしくなりました! ぜひ飲んでみてください」という一言に尽きますね。ぜひ多くの方々に手に取っていただきたいです。

新木さん 「麦とホップ」は、ビール本来の味に近づいていく期待感をずっと抱いていただいている製品だと思っています。今回のリニューアルはその期待を実現できた自信作。それぞれの楽しみ方で、このおいしさを体験していただければうれしいです。


ありがとうございました。

  • 「コクとかキレとか考えず、とにかくこのおいしさを楽しんでほしいです!」と気合を見せてくれた2人

麦とホップという素材にこだわり、あくなきチャレンジ精神でビールに近い味わいを実現した新「麦とホップ」。ビールが持つ味わいはもちろん、ビールを酌み交わす楽しささえ思い起こさせるすばらしい味わいへと進化していることが、おわかりいただけたのではないだろうか。

増税でなにかと悩みが多いご時世だが、「麦とホップ」を片手に楽しい時間を過ごせばそんな不安も消し飛ばしてくれるはずだ。第三のビール・新ジャンルユーザーはもちろん、ビール好きのみなさんにも、サッポロビールの思いが実を結んだ新境地をぜひ感じていだたきたい。


【ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転。】


サッポロビール「麦とホップ」
2019年8月27日リニューアル


※麦芽・大麦・大麦スピリッツ使用

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