テレビ東京『P・コング』についてのメモ
パソコンを題材にしたテレビ番組と言えば山下章氏なども出演していた『パソコンサンデー』が有名だが、
1992年にテレビ東京で放送していた『P・コング』という番組も思い出して欲しい。
ウィキペディアにすら登録されていない超ドマイナーな番組なので、情報としてここに記しておきたい。

司会はくず哲也さんでアシスタントは高原うつみさん。
30分番組で、いつ始まった番組なのかは不明。最終回は1992年8月頃だと思われる。
CAVソフトがスポンサーについていた事もあり、
珍しいパソコンゲームのCMが流れていた。(『ディガンの魔石』『コンストラクターズグランプリ』など)
エンディングはアイドルっぽい女の子がうたう『大人になれない君だから』。
曲名検索しても出てこないんで、誰が歌ってたのか不明だ。(^_^;
最終回では出演者だけでなくスタッフも名前付きでエンドロールに登場していたが、
プロデューサーだけは目に黒線が入っていたw
コーナー名「ソフトコングTOP10」
全国5つの販売店での売り上げと番組による調査を集計し、
その週に売れたパソコンソフトを1位~10位まで紹介していくコーナー。
ランキングの中から選ばれた数本はゲーム内容も紹介された。
また、“今週のSELECT1”と題してランキング入りしていないソフトも1本紹介されていた。
解説はパソコンソフト評論家の谷口典生さん。
ちなみに最終回での順位は以下の通り。
→1位:『大戦略IV』(システムソフト)
↑2位:『ぽっぷるメイル』(日本ファルコム)
↓3位:『Super野球道』(日本クリエイト)
→4位:『グロス・ドイッチュラント』(ジェネラル・サポート)
↑5位:『緋王伝』(ウルフチーム)
↓6位:『クラシック・ロード1』(ビクター音楽産業)
→7位:『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』(ブラザー工業)
↓8位:『三國志III』(光栄)
初9位:『スプラッターハウス』(ビング)
↓10位:『F-19 STEALTH FIGHTER』(マイクロプローズジャパン)
SELECT1:『風、スローダウン』(ファーストクォーター)
コーナー名「PICK-UP コング」
毎回パソコンの様々な話題の中から一つを選んで追求していこうというコーナー。
覚えている限りの内容をここに記しておく。(全てではない)
特集【乗り物シミュレーションが面白い!!】
レポーターの女の子が業務用のフライトシミュレーターやドライブシミュレーターを体験。
スタジオではAMIGAのF1シミュレーションゲーム『WORLD CIRCUIT』(マイクロプローズジャパン)、
IBM PCの潜水艦シミュレーター『SILENT SERVICE II』(マイクロプローズジャパン)、
IBM PCの複葉機フライトシミュレーター『RED BARON』(シェラオンライン)、
IBM PCの戦闘機フライトシミュレーター『F-117A NIGHTHAWK STEALTH FIGHTER 2.0』(マイクロプローズジャパン)、
IBM PCの戦闘ヘリフライトシミュレーター『GUNSHIP 2000』(マイクロプローズジャパン)、
PC-9801の戦闘機フライトシミュレーター『AIR COMBAT II』(システムソフト)、
PC-9801の戦闘機フライトシミュレーター『F-19 STEALTH FIGHTER』(マイクロプローズジャパン)を紹介。
最後の『F-19 STEALTH FIGHTER』はスタジオでもプレイも行った。
解説の人がマイクロプローズジャパンの人だったので、メーカーに偏りがあったのは仕方のないところだ。(^^;
特集【パソコンミュージックが面白い!!】
元ゴダイゴのギタリスト浅野孝己さんが登場。MIDIのデモ演奏などを披露&解説。
『RCM-PC98 ver 2.3』(カモンミュージック)を使って即興で作曲のデモンストレーション。
レポーターの女の子が自主CDが制作できるという会社を訪問してCD制作を体験。
3時間でCDが焼けるとのこと。CDライターの進化すげぇw。
特集【教育とパソコン -その最新事情-】
コンピューターによる教育を実践しているという世田谷区の中学をレポート。
スタジオでFM-TOWNSの『おばあちゃんの知恵袋』(ぎょうせい)、
FM-TOWNSの『電脳絵本 恐竜の世界』(電脳商会)、
FM-TOWNSの『HYPER PLANET』(ダットジャパン)、
-TOWNSの『世界のおはなし』(ぎょうせい)を紹介。
パソコンを導入している相模原市の幼稚園をレポート。
幼稚園では園児がマッキントッシュで絵を描いていたw
特集【ライフスタイルシミュレーション特集】
大手建設会社をレポート。
この会社で作っている建設イメージのCG(スペースコロニーなど)を紹介。
続いて住宅展示場でのレポート。
X68000の『マイクロ・イメージシンセサイザーシステム』を使って家の外装や内容を変えられるデモを紹介。
スタジオではPC-9801の『シムシティ』(フォア・チューン)、PC-9801の『シムアース』(イマジニア)、
PC-9801の『バランス・オブ・ザ・プラネット』(アクレイムジャパン)、PC-9801の『Noah・ノア』(M.N.M.Software)を紹介。
システムサコムのノヴェルウェアシリーズでシナリオを担当されていた多摩豊さんが解説。
特集【パソコンで100倍楽しいプロ野球!!】
ゲストにスポーツアナウンサーの大野勢太郎さんが登場。
日刊スポーツ新聞社をレポート。新聞社の野球取材でパソコンをどのように活用しているのかを紹介。
スタジオに戻り、『日刊スポーツ プロ野球VAN』(SEGA)を紹介。でもこれパソコンじゃなくてメガドライブだ。(^_^;
続いてFM-TOWNSの『The BestPlayBaseball』(アスキー)、PC-9801の『DIAMOND PLAYERS』(ウルフチーム)、
PC-9801の『Super野球道』(日本クリエイト)を紹介。
『Super野球道』では大野アナがゲーム画面に合わせて実況中継をするという面白い試みも。
特集【人気爆発!!Macintoshの世界】
QuickTimeが新しいテクノロジーとして紹介された。
さらにMacintoshのどんなところが優れているのか?を解説。
続いてMacintoshの『SPACESHIP WARLOCK』(REACTOR)、
Macintoshの『Alice』(東芝EMI)、
Macintoshの『L-ZONE』(シナジー幾何学/インフォシティ)を紹介。
特集【プロもマッ青!!自作ソフト大紹介】
テレビ番組で同人ソフトを紹介するという試みが実現していた!
さらに言うと、記念すべき88ソフトの画面が地上波で放送された回でもある。(^^)/
紹介された13タイトルのうち3タイトルは実際に作者が出演してインタビューを受けながらゲームを紹介していた。
最後に解説の谷口氏がプログラムしたエロ同人ソフトも紹介された。
全体的にちゃんとゲーム主体で作ってるゲームを多種多様に紹介されており、
当時の同人ソフトがいかに魅力的だったのかが伺い知れる構成になっている。
特集【AV vs 美少女 あなたを興奮させるのはどっち!!】
最終回で企画された特集。一気に番組が深夜放送っぽくなったw。
AV派とエロゲー派で討論するという形式で始まる。
AV派の論客として泰葉、夏みかん、藤 小雪という3人のAV女優が登場。
まずは登場したAV女優の作品を2本紹介。
そして対抗馬としてFM-TOWNSの『DoR2』(ディーオー)、
PC-9801の『今日もキャンパス花乱満』(コンピューターブレイン)を紹介。
紹介後の討論でも藤小雪が飛ばしているw。
その後、エッチ度チェックと称してサーモグラフィーで股間をチェックし、
AVを見た被験者とエロゲーをプレイした被験者のどちらより熱を帯びたかを比較するVTRが流れる。
全裸の被験者とサーモグラフィーで映されたポコチンが分割画面で映された絵がくだらな過ぎるww。
討論に戻って「俺は童顔巨乳が好きだ。そういう娘はエロゲーにしかいない」などの暴論まで飛び出す始末(爆)。
その流れでVTRにて心理学者に「AVと美少女どちらが良いのか?」を聞きにいった映像が流れるw
それと同時にAV作品1本とPC-9801の『魔女っ子クミ』(ファミリーソフト)の映像も流れる。
先生の結論は「どちらにしてものめり込み過ぎは問題だ」だったwww。
最後は和解するという形で、AV女優が美少女ゲームのセリフを吹き替えるという流れに(^_^;
使用したゲームはPC-9801の『ピンクソックス7』(ウェンディマガジン)。
全体的にいつもの3倍楽しそうだったくず哲也さんが印象的だった。
このノリで全ての回をやってたら伝説の番組になってたかもね(爆)。
コーナー名「美少女倶楽部」
六本木のキャバクラでキャバ嬢と一緒にエロゲーを紹介するという下世話なコーナー(爆)。
(途中、くず哲也氏の仕事場で収録していた事もw)
解説は美少女ソフトマニアの桂 正治さん。
エロゲーのプレイ画面を地上波で流していたレギュラー番組は後にも先にもこの番組だけだろう。
乳首などが描かれたシーンもちゃんと放送していた誠実っぷりだw。
ただし股間に関しては(禁)マークで隠されていた。
このコーナーで紹介されたタイトルの一部はコチラ
↓↓↓
ごめんねエンジェル(ジャスト/PC98)
CARAT(CUSTOM/PC98)
人形使い(フォレスト/PC98)
卒業写真&美姫(カクテルソフト/PC98)
マーシャルエイジ(天津堂/PC98)
エイシェント・ドラゴン(ソフトハウスアラジン/PC98)
シャレイドマジック(ハート電子産業/PC98)
コーナー名「Pコングメール」
視聴者からのハガキを紹介するコーナー。
NIFTY ServeのテレビフォーラムやPC-VANの電子メールでも投稿を受け付けていた。
が、実際に投稿が紹介される事は数回しか無かった(爆)。
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