今年の夏は白いワンピースだけで過ごすことが多かった。誰にも直視されることもなければ部屋から出ないんだけど。ネイルもまつげもつけないし髪も切りっぱなしでなんかあんま気に入ってないし。あーとかのーとか言ってる間に花火打ち上がって跡形もないね。ぼくね。
毎日毎日何か失っている、落し物をしている。こないだもなくしたばっかりなのにまた、財布にケータイ、家の鍵、帰る家。残念ながらぼくは人生とか語れるほど生きていないから、いや、関係ないけど、世間のことも何も知らない。クレジットカードの手続きの仕方とか電話の仕方。いい加減しっかりしろと言われるけど何だかんだ笑ってくれる人達がイテ、ライブを見た後は褒めてくれる人がイテ発したことや言動を評価してくれる人、コーテーしてくれる人がイテやっと、生きてていいんだって思えてる。昔、頑張らなくても適当でもいいんだということをぼくを見て感じてもらえたらいいとか夢や希望、憧れが無くても生きてていいとぼくを見て少しでも思ってもらえる人がいたらいい、ただぼくは誰のためでもない自分のためだけどって、
たしかにそれは絶対的に事実だけど、頑張らなくてもいいんだよと伝えようとどっかしらでがんばっちゃってる自分もいて、逃げてもいいんだよと伝えようと逃げないでいる自分もいたかもしれない。
逃げる逃げないも全て表裏的だから死ぬぐらいなら逃げたらイイ。それは前に進んで立ち向かっていることだったんだとその先でわかることだ。