ヤンキースの田中将大投手(30)は29日、今季最終戦のレンジャーズ戦に2回から2番手で登板。メジャー6年目で初の救援マウンドは、自身のけん制悪送球など3イニングを5安打2失点(自責1)で9敗目を喫し、シーズン11勝は自己最少だった。
地元紙NYポスト(電子版)は、田中がポストシーズン(PS)でも2番手で登板する可能性を報じた。「ブーン監督は、この日(救援右腕)グリーンを先発させ、田中を2番手だったことに『PSの作戦を試したわけではない』と語ったが、今季グリーンを15試合も先発させたからには、PSで同様の起用をしないと考えるのはバカだ」。
大リーグ公式サイトも「ヤンキースはツインズとの地区シリーズでオープナー(救援投手の先発)を使うかどうか検討中。田中はこの日のようにPSでグリーンの後を受けて登板する可能性もある」と伝えた。
田中自身はシーズンこそ初のリリーフだったが、今年7月の球宴はア・リーグの2番手として登板し、1イニングを1安打無失点に抑えた。そのため、地元放送局YESによれば、ブルペン待機について「全然問題なく、しっかりゲームに入っていけた。オールスターも2番手で投げたので、それに近い準備の仕方だった」と語った。
PSでも同様の起用になると首脳陣から伝えられているのか、との質問には「それは言われていない」とキッパリ。それでも、PSがリリーフ登板になる場合について「もちろん、どういうふうなやり方になるか分からないが、こういう形で経験できたので自信を持って臨める」と力強く語った。
ブーン監督は「PSに向かう準備として、彼にとっていいチューンアップになったと思う。スプリットはかなり良かった。試していることがあるんだろうが、全球種を織り交ぜて、いつもより抑えめに投げていた」と、前向きに評した。