色づいた梨に手を伸ばし丁寧にもぎ取る児童たち=山形県酒田市で2019年9月5日、高橋不二彦撮影

 山形県酒田市立若浜小の1年生66人が5日、収穫最盛期を迎えた地元のブランド和梨「刈屋梨」の「幸水」のもぎ取りを体験した。

 秋を楽しむ授業として十数年にわたり続けている。同市刈屋地区の梨農家、小松賢さん(65)の園地を訪れた子供たちは、「取らない梨には触らない」などの注意を聞いた後、担任の教諭に抱えてもらうなどして手を伸ばし、大きく色づいた梨を選んで収穫した。

 自分の顔ほどもある梨をもぎ取った森谷仁香(にこ)さん(6)は「梨は大好き。おっきいのが取れてうれしい」と笑顔を見せた。小松さんによると、今季の梨は大玉傾向。主力の幸水の収穫は今月中旬まで続くという。【高橋不二彦】