- 第1週
- 9月30日(月)~10月5日(土)放送はじめまして信楽(しがらき)
滋賀・信楽で陶芸家として道を切り開いていく川原喜美子(戸田恵梨香)。理想の信楽焼を求めて、土と炎に向き合う女性の物語が始まる。昭和22年、9歳の喜美子(川島夕空)は、父の常治(北村一輝)、母のマツ(富田靖子)、二人の妹とともに大阪からやってきた。常治が戦後に手を出した事業で失敗。みんなで借金取りから逃げてきたのだ。常治の戦友の大野(マギー)、妻の陽子(財前直見)の世話で、古い家を借りられることに。お調子者だが憎めない常治、おっとりとしたマツ、明るくて頑張り屋の喜美子の、信楽での生活が始まった。焼物の町・信楽は当時、全国随一の火鉢の生産地だった。好奇心が強い喜美子も初めて信楽焼に出会う。だが今の喜美子の毎日は、学校へ通い、妹たちの面倒を見て、家事を手伝うことで精一杯。常治が運送の仕事につけたものの、川原家は相変わらず貧しかった。ひょんなことから、常治が草間宗一郎(佐藤隆太)という青年を連れてくる。物静かだが、きちんと向き合って話してくれる草間との時間は、喜美子には忘れられないものに。絵を描くことが大好きな喜美子。草間は、喜美子の絵に目を留めて褒めてくれる。そんな中ついに借金取りが、大阪からやってくる。