高橋 秀和

なるほどです。その辺りは、私と理解が異なるところですね

真面目な話ですが、医師という専門家が医師の専門性と「健康」を無理に接続しちゃってるんです。例えば正確な情報はいかに非専門家が選択しうるのかとか、「健康」というイデオロギーはどのように成立しているのかとか、先行の研究をおそらく一切読んだことがないのでは。

＞医師という専門家が医師の専門性と「健康」を無理に接続 について、大脇氏はそこに留保を置く立場だったと思います。

いや、留保を置くから批判してるんです。なぜならそれは大脇氏という医師の考える「健康」になってしまう。医師が「健康」の基準を唱える場合、医師の専門性のもつコンセンサスを無視してはいけない。コンセンサスそのものを問うならまだしも、ですが。

医師がマイ健康観を強固に主張してしまうのは大変にリスキーなんですよ。

あれは強固な主張ではなく、ツッコミへの反証でしょう。 HPVワクチンは議論がセンシティブになっているため、医療者側にはエビデンスにかかる言及内容に厳格さが必要なのではないか という元々の論点から拗れた形で議論が進んだからこそ出てきたやり取りです。

ツッコミの反証ならなおさらなんですよ。つまり、自分の立場が医師なのかジャーナリストなのか、どちらで発言しているのかあやういし、医師を掲げているなら一度止まる必要があったと思います。マイ基準を述べるな、というのではなく、マイ基準と医師の基準をはっきり区分けして述べてないのがマズい。

明らかにツイッターのキャパを越えてる話でもありますしね。議論や私見を医師は述べるなではなく、医師の肩書きで何を述べるのか、が無視されています。