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2019-09-29

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・シャインマスカットは、粒ごとにばらばらにして、
 洗って冷蔵庫に保存しておくのがいいらしい。
 たしかに、すぐ食べられるというだけでもありがたい。
 そして、器に盛ったところで塩をね、ほんの少し、
 上のほうからパラパラっと振っておくと、おいしい。
 スイカに塩を振るのも邪道だとか言われるけれど、
 ほんとにおいしいじゃないですか、あの感じですよ。
 サイコー!ぼくは、このおいしいブドウを、
 ワールドカップラグビー「日本対アイルランド」戦の
 録画を観ながらいただいているのです。
 シャインマスカットはうまいし、ゴキゲンでっすぅ。

 昨日、ここで書いたことを思い出します。
 <前回大会の「南アフリカ(当時3位)」戦のように、
 世界を騒がせる大番狂わせだってあるわけだからね。
 80分ほど戦って、夜になるころには決着がつくわけだが、
 そこで「ニワカ」なりに大歓びしてみたいなぁ。>とね。
 それが、そのまま現実になってしまったよ。
 夢のようだけど、夢でも奇跡でもなかった。
 どっちもすばらしいタックルをしていたし、
 どちらのスクラムも負けてなかったし、
 試合の主導権はくるくると風に舞うように動いていた。
 どっちも強いし、どっちも真剣で全力を出していた。
 「ニワカ」のぼくが、いちばん感心したのは、
 まさしく「接戦上等!」の覚悟で戦っていた日本が、
 ペナルティゴールの3点を積み重ねていたことだった。
 相手チームがトライの5点と
 コンバージョンゴールの2点での計7点を入れたら、
 すぐにひっくり返されてしまうかもしれないが、
 それでも3点を重ねて取っていけば、3点ずつの差が開く。
 守備も、攻撃も、ほんとうに接戦になっているのだ。
 「ちょっと超える」ことが歴史的大勝利になる。

 しかも、日本チームだって、トライを入れたぜ
 (その瞬間、ぼくは一度目の涙が出ていた)。
 そして、さらにペナルティゴールの機会があれば、
 確実にそれを決めて3点を足していき12点を取った。
 ついに、接戦を抜け出しリードした日本に上等の結果が! 
 番狂わせかもしれないが、まぐれや奇跡じゃなかったよ。
 「ニワカ」なりにラグビー観てて、ほんとによかった。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
勇気のあるタックルもたくさん見た。胸に響いたなぁ。


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