平成15年10月31日
お客様各位
横浜市西区平沼○丁目○番○号
(マンション名)203号
有限会社ホビー・データ
上記代表取締役 雑賀 寛
廃業の連絡とお詫び
会員各位におかれましては、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。有限会社ホビー・データは、平成2年6月21日設立以来今日まで不況の中、今日まで会社運営を継続して参りましたが、近年の不況の荒波に呑まれ、誠に残念でありますが、本年10月末日をもって、その営業を停止し、整理せざるをえなきに至りましたことをお知らせいたします。
弊社は、平成8年~平成10年にかけての新規事業に対する投資が失敗し、約1億1000万円の赤字を発生させました。その後、代表者雑賀の父、好孝の担保提供と懸命な営業努力により、一昨年まで、銀行、一般債権者様、従業員給与支払い、お客様へのサービス提供や、諸払いに関して大きな滞りなく対応をさせて頂きました。しかし、爾後の営業実績は改善せず、とりわけ昨年、年末商戦での不手際と、本年に入ってからの企画運営上のトラブルが深刻となり、その結果、多くのお客様を失い、回復不能な状況に陥ってしまいました。7月には一旦目標の売上額を達成するなど、明るい材料もございましたが、8月以降、急激な売り上げ低下が発生し、全般的状況として、再建は不可能なものとなりました。
前述の代表者父、好孝は、7000万円を超える担保提供や、貸付をしており、これ以上の支援は不可能であります。従いまして金融機関からの新規の融資も望めない今日、業務の継続そのものが不可能となり、整理を行わざるを得ない事となりました。会員の皆様に誠意をもって対応をすべく、弁護士とも相談致しましたが、資産が無く、私的整理も、法的整理もできない状況であります。
この度は、皆様に多大なるご迷惑をお掛けし、お詫びの言葉もありませんが、何卒弊社の窮状をお察しの上、ご寛恕のほど、お願い申し上げます。
なお、家賃の滞納があり、本社事務所を家主に返還いたしますので、11月1日以降のご連絡は、下記の連絡先にお願い致します。
(連絡先住所記載)
追記
読売新聞(2004.08.11 東京朝刊)
横浜北労働基準監督署は十日、横浜市西区平沼のコンピューターゲーム企画販売業「ホビー・データ」と同社の男性社長(39)を、労働基準法違反(賃金不払い)の疑いで横浜地検に書類送検した。
調べによると、同社は二〇〇三年七月から、事務所を閉鎖した十一月までの間、当時の社員五人に対し、最大で五か月分の給料計約454万円を支払わなかった疑い。