日本相撲協会の理事会で自主引退を決議された貴ノ富士の双子の弟、幕内の貴源治(22)=千賀ノ浦=が28日、佐ノ山親方の引退相撲が行われた東京・両国国技館で胸中を吐露した。
貴ノ富士は、理事会翌日の27日に謹慎中でありながら記者会見を強行。現役続行を希望し、暴力根絶への協会の取組が不十分だと指摘した。
記者会見を見ていたという貴源治は「会見するという報道を聞いて、兄貴に『やめた方がいい』と言った」と阻止しようとしたという。だが、「そこから連絡が取れなくなった。兄貴も戻れないのが分かっていたと思う」と明かした。
双子という特別な存在であり「場所中は5キロくらいやせた。眠れない日もあって相撲に集中できなかった」と兄への思いは強い。