『出崎統の世界』河出書房新社
コンパクトに日本のアニメ100年の歴史を振り返りつつ、それぞれの年代のエポックになる作品については、その作品に影響を受けたトップクリエーターたちが登場して語るという構成だった。
クリエーターたちの豪華な顔ぶれや、民放の「なつかしアニメ」番組とは違う地に足のついた構成に、視聴者からも「わかりやすい」「永久保存モノ」「地上波で再放送お願い」などの声が相次いだ。クリエーターたちの言葉を軸に番組を振り返ってみたい。
日本アニメの勃興期
『くもとちゅうりっぷ』(43年)
政岡憲三による国産初のセルアニメ。童話が原作。
『桃太郎の海鷲』(43年)
政岡の弟子・瀬尾光世が制作した国威発揚アニメ。制作を依頼したのは海軍省。
小田部羊一 『アルプスの少女ハイジ』(74年)、『フランダースの犬』(75年)、『母をたずねて三千里』(76年)キャラクターデザイン・作画監督
『桃太郎の海鷲』を見てアニメを志した。「航空母艦の上にいたウサギのキャラクターにとても惹かれた。あったかくて、柔らかくて、生きていそうな。そういうものを表現したくなる」
いきなりレジェンド登場。戦前のことを詳しく語り、視聴者は「本当に60分で収まるのか?」と不安に。戦争を経て、“ディズニーを目指した男”東映社長の大川博が1956年に東映動画を設立。ディズニーを模して、大規模なアニメ制作システムを構築した。
気づいたときはすでにおわっていた
期待以上にいい番組だった!!