狂喜乱舞のジャイアントキリングだ。日本は序盤劣勢だったが、前半31分に負傷のマフィに代わって主将のFLリーチを投入。ここから潮目が変わる。前半SO田村が3本のPGを決めて9―12と3点差に迫る。前半終了間際にはスクラムで日本が押し勝ち、ペナルティーを得る。そこから猛攻を仕掛けるもトライには至らなかった。後半にもアクシデントが発生した。FB山中の負傷でWTB福岡が、今大会初出場。その日本の“フェラーリ”が、後半18分に左隅へトライして逆転に成功した。そのまま世界ランキング2位のアイルランドの猛攻もしのぎ、勝ち点4をゲットした。殊勲者の福岡は「チームに貢献できて本当に良かった」と興奮冷めやらぬ様子だった。