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【ラグビー】

北半球最強チームを倒せたのは…南ア撃破の自信とSRで培った経験のおかげ[記者の目]

2019年9月29日 0時46分

後半、アイルランド選手の突進を防ぐリーチ(右から2人目)ら

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◇28日 ラグビーW杯1次リーグA組 日本19―12アイルランド(静岡スタジアム)

 ジャパンがジャイアントキリングを再現。南アフリカを破った前回大会も取材した大友信彦記者が、当時と今回のチームについて解説する。

 4年前は、W杯優勝2度の強豪南アを相手に逆転勝ち。今回はW杯優勝こそないものの、北半球最強と呼ばれていたアイルランドからの勝利だ。「前回はみんな期待してなかった。今回は期待された中で勝てた」と言ったのはSH田中。裏返せば、相手も警戒している中での堂々たる勝利だった。

 何より感じるのは選手の自信だ。アイルランドの巨漢FWが波状攻撃をしかけてきてもひるまない。前進されても次の防御で前に出る。相手がミスするまで耐え抜く精神力は見事だった。

 やはり前回大会での南ア撃破でつかんだ「できる」というポジティブな意識は大きい。そこに、16年からのスーパーラグビー(SR)参戦、世界ランキング上位勢との対戦で、個々が世界レベルの当たりに慣れたことが加わり、選手のレベルを心身ともに引き上げた。

 ただ、SRの日本チーム、サンウルブズは来季を最後に除外されることが決まっている。この強さを一過性で終わらせないためには、選手に国際経験を積ませる機会を継続させる方法をしっかり考えなければならない。

 

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