1. rdrnxの使用法

RINEX形式のデータファイル(AAAADDD0.YYo AAAAは局ID、DDDは通算日, YYは年の
下二桁)を読み込んでL4 (=L1-L2)を作成して衛星毎にソートして出力する。単位は時刻
がhour (UT)、L4はTECU (TEC unit, 10E16 electrons per square meter)で
ある。

使用例：

　　rdrnx < 04932030.09o 

RINEX fileである04932030.09o (屋久島の950493局の2009年7月22日、通算日で203
日)のGPSデータファイルを読んでL4を衛星毎に出力する。

出力例： 各行は時刻（UT, hour）とL4 (TECU)から成る。衛星毎に>で始まるヘッダー
が付いており、衛星番号、データ数、局名、除去した下駄履きの値、が示されている。

> sat# 9 #data: 388 site:0493 bias:    -48954.0352
 20.767     -0.0006
 20.775      0.1273
 20.783      0.1253
 20.792      0.1556
 20.800      0.0724
 20.808      0.2072
 20.817      0.3060
 20.825      0.5180
 …..


2. rdephの使用法

RINEX形式の軌道ファイル(AAAADDD0.YYn AAAAは局ID、DDDは通算日、YYは年の
下二桁）を読み込んで、地球固定座標系における各衛星の位置（XYZ座標値、単位m）
を３分(0.05時間）毎に出力する。

使用例：

　　rdeph < 04932030.09n

RINEX軌道ファイルである04932030.09n（屋久島の950493局の2009年7月22日、
通算日で203日）のGPS軌道ファイルを読み込んで衛星の位置のXYZ値を３分毎に出力
する。

出力例：

    0.00  2 -.13716196699E+08 -.10694036001E+08 -.20257051753E+08
    0.00  3 0.24392166998E+08 0.83771893845E+07 0.67596149148E+07
    0.00  4 -.77670740916E+07 -.21002870036E+08 -.14133298063E+08
    0.00  6 0.23138749340E+08 0.12740274927E+08 0.33411813835E+07
    0.00  7 0.70645039310E+07 -.24861868739E+08 -.58263967196E+07
    0.00  8 -.26397518768E+06 -.25041812066E+08 0.79753308477E+07
    0.00  9 -.13805186266E+08 0.12232787608E+08 0.18418895377E+08
    0.00 10 -.23049147807E+08 -.11157741823E+07 -.13603407392E+08
    0.00 11 0.13101182698E+08 -.14350313030E+08 0.17756192825E+08
    0.00 12 -.23487165715E+08 0.11921537748E+08 -.27720430004E+07
...

最初の数が時刻(UT, hour)、二番目の整数が衛星番号、その後に続く三つの実数が
衛星の地球固定系における位置のXYZ座標値(meter)である。