別れという出発 | 世界はあたしのお庭なの

別れという出発

テーマ:My life

はぁぁ…疲れる。

時代をあっち行ったりこっち来たりすると、色々視点が切り替わって忙しい。
その上、息子らや姪っ子それぞれが辿った道のりやその時の想い&感情も見ているので疲れてしまう。

まあでもこれはこなさなきゃならない作業なので。
実はこれも過去世のあたしが…というか、全てを知ってるあたしが仕組んだことだからね。仕方ない。

全てを知るあたしは、ゼウスの頃からずっと待っていた。
よーへいが愚かな人間達と関わることをやめてくれることを。
過去世のよーへいは、彼らに意識が向いていなかっために、関わっているという自覚が酷く欠けていた。
性行為を繰り返そうと、権力や物を与えようと、よーへいにとっては流れ作業のようなものでしかなかったから。
いつも意識の殆どはあたしの方に向いていて、行為中でさえ、その相手に意識も心も向いていなかった。
それはゼウスの頃からずっとで、神話や歴史では多くの女性と関係を持った女好きと語られてはいるけれど、そういった要素は全く持ってなかったりする。

ゼウスの時代からしつこく付き纏っているヘラや、その他大勢の女達は、よーへいの本質を知ろうとすることなく、自分の安定を作るためにら転生する度よーへいに近付いた。
よーへいは近づいてくると、彼女らをコントロールするために関係を持ったり、物を与えたりした。
近づいてくる女達は自己保身の傾向がとても強いために嫉妬深く、よーへいの気持ちが他に向かうことを嫌った。
だから、他の女達とは扱いが違う過去世のあたしに対し、嫉妬し続けていたよう。
彼女らが持たないものを本質に持っているあたしへの嫉妬もあった。

それでも奴奈姫までの頃は、それ程彼女らと揉めることはなかった。
強い欲が出るほど物は無かったし、男女の関係も曖昧なところがあったから。
それがカエサルとクレオパトラの時代になると、権力というものが存在し、物質も増え、それぞれに価値というものがつけられた。
男女の関係も曖昧なものからはっきりしたものに変化していき、夫婦というものも世間で当たり前に認められているほど形になっていた。
それに伴って人間の欲も強くなり、独占という意識も大国主命、奴奈姫時代とは比べられないほど無意識下で強くなっていたんだよ。


カエサルとクレオパトラは困難を越えて漸く出逢うことが出来き、子供も生まれた。
生まれた子はアーレスであり、今の長男。
その時のカエサルは、自分が殺されることなんて考えていなかったと思う。

カエサルだったよーへいは、それまでの過去世と同じように、クレオパトラや子供を守るため、付き纏う女達とは関係を持ち、物を与え続け、欲が強く面倒な男達には権利や財力を与えた。そうやって自分に意識を向けさせようとしていた。
けれどその危うさに気付いていたクレオパトラは…恐らく女達や男達にはっきり言ったのだと思う。
あなた達はカエサルから毟り取っているだけだと。

あたしははっきり覚えてはいないけれど、そういったクレオパトラの行動が、争いの火種になったように感じる。
何しろあたしだからね。
気付いていて言わないわけがない。
勿論、彼らに言う前にカエサルには何度か指摘したと思う。

カエサルは面倒な火を消すために、クレオパトラを置いてセルウィリアの元へ行き、彼女の嫉妬心や怒りを抑えるために彼女を抱いた。
クレオパトラはそれを知って、カエサルから気持ちが離れていった。

嫉妬して気持ちが離れたわけじゃない。
カエサルの関わっていた女性達や男性達の多くが、カエサルの体で自分を満たしたり、権力や財力を毟り取ったりしていたから、それを許し続けるカエサルを認められなくなってしまったんだよ。
たとえあたし達を守るためにしていたことであっても、許し続けていることには変わりない。
その結果、彼らの欲は肥大し続けて、生まれる欲求を自分でコントロール出来なくなってしまったのだから。

カエサルだったよーへいは、政治に関わっている者達から女性問題や強引なやり方等々で反感を買い、殺害されてしまった。
それでも…クレオパトラの心が離れていなければカエサルはどうにかしたのかもしれないけれど、クレオパトラを失ったことで、どうにかする気力も失われてしまったのだろうね。

カエサルの死後は、クレオパトラに批判が集中した。
カエサルが関わっていた女達も、権力を握った男達も、カエサルを唆したのはクレオパトラだと罵った。
クレオパトラだったあたしは身の危険を感じ、子供を守るためにローマから離れてエジプトに戻った。

離れたことで切れるかと思ったローマとの繋がりは、そう簡単に切れることはなかった。
アントニウスと結婚してもしていなくても、ローマは常にエジプトの財力を狙っていた。
カエサルの子供がいるという理由で、幾らでも襲ってきただろうね。

アントニウスと結婚したことで、協力者が得られたと思った。
二人の間には子供も生まれ…生まれた子は、アテナ時代の弟や妹だった。
子供達と一緒に、一度目の過去世の時ような、楽しく幸せな日々が来ることを望んだ。けれど、それは叶わなかった。

争いの中、アントニウスは持ち堪えられずに自ら命を断った。
自分が死ねば子供達だけなら命を助けてもらえるのではないかと考え、クレオパトラだったあたしは自害した。ローマの男達に捕まりたくもなかった。
けれどカエサルとの子供だったカエサリオン(長男)は殺された。

長男は、時々恐ろしい夢を見るというんだよ。
殺人鬼に追いかけられるような夢。
頻繁ではないけれど、時々。
あたしも恐ろしい夢を見ることが時々ある。
関連性ははっきり分からないけれど、過去世の時の恐怖を夢で見ているのかもしれないと思う。


アントニウスとの子供だった子らは生き残り、かつてアポロンとアルテミスだった次男と姪っ子達は、抑圧された生活の中で人生を送った。

そして…あたし達は戦国時代に転生した。
あたしは紫式部の過去世を経てだけれど、長男、次男、姪っ子は、戦国時代時代の前の転生ははっきり分からない。

紫式部だったあたしは、道長と共に当時の政治に影響を及ぼすまでになったものの、それだけでは理不尽な者達が減るわけでは無いことを知った。
彼らをコントロール出来るわけでもないことを知った。
道長との関係を伏せて世間を欺くことで、二人だけでいられる空間は作れる。
でもそれは過去世のよーへいがしていたことと同じで、だからこそよーへいは自分の行動の影響がどんなものになってしまっているかに気付けなかった。
あたしとの性行為やエネルギー循環に気持ちを向け続けることで、自分が関わっている愚かな人間達がどんな風に変化していってるかに目を向けられていなかった。
その結果、一番失いたくなかった存在を失い、自分の命も失ってしまった。
二人でいることも、性行為も、周りが見えなくなってしまうようでは良いものとは言えない。自分自身をダメにしてしまうものにしかならない。
現実をしっかり見て、二人の関係が本当の意味で良くなるよう、協力して困難に向かっていけるためのものにならなれけば。

道長とも離れ、自分が本当に求めているものに向かった。
戦国時代に転生したあたしは、物心ついて早々、女で生きることを拒否した。
クレオパトラの時代、紫式部の時代に嫌というほど見た人間達のおぞましさをぶった切りたかった。
欲ばかりを膨れ上がらせ、邪魔な者は殺してでも欲を満たそうとする人間達に、無能さを認めさせてやりたかった。
そしてそんな愚かな人間達から、弟や妹たち、仲間達を守りたかった。

弟や妹達、仲間達も戦国時代に転生した。
あたしは近くに生まれた仲間達に生きる道を示した。
常に何を選び取っていけばいいのか教えていった。
どんな状況の中でも自分の力と判断を信じ、諦めずに先に進む。それを教え込んだ。
自分の力で生き抜ける強さを、同じ方向を見て進もうとする仲間達につけさせていった。 

兼続も、利休も、宗恩も、表し方が違うだけで、謙信のしてきたことと大して変わらないことをして生きている。
ローマ、エジプトでの困難の違いが、あたし達の表し方の違いになっている。

思うように協力出来ない中、それでもあたし達は守りあおうとした。
現代で語られている戦国時代の話は、何も知らない者が語っている馬鹿けたものでしかない。

もしもあたし達が理不尽な人間達のようだったなら、間違いなく天下を取っていた。
汚い手を使ってでも勝ち進めていたなら、いとも簡単に天下など手に入っていた。
だけどあたし達はそんな生き方はしない。
目指したものは天下じゃない。
お互いを認め合い、笑い合える場所だった。
自然と支え合い、協力し合える場所だった。
あたし達は未来に結果を託して戦国時代を終えた。


現世のよーへいは苦しむべくして苦しんでいるだけ。
当然の苦しみだからね。
全てを知るあたしは、あたしの記憶が戻るような行動を取らないと、愛情や性的なものが戻らないように自分に暗示をかけた。
あたしが過去世で関わった男性の想いを試すためにやったこと。
それは勝博にも適用されている。

彼らはかつて、あたしに想いを伝え、性的な関係を持った。過去世の勝博も現世の勝博も、自分自身が一番あたしを幸せに出来るのだと思い込んでいた。
だから…そんな彼らに、心の中の想いが本物かどうかを見せてもらうことにしたんだよ。
そうすることで、自分の想いが本物かどうかを彼ら自身も知ることが出来るしね。
大きな能力を持っているのはよーへいなのは分かっていたけれど、それはそれ。
本物かどうかとは関係ない。

何も知らないあたしは疑わずに人を信じてしまうほど純粋だ。
そんなあたしが馬鹿な人間と関わったなら、必ず苦しむことになる。
そんな時に彼らはどうするか?
どう出るか?
あたきはそれを見させてもらった。
ネットで大胆な行動をしたのも、全てを知るあたしが意図的にやったこと。知らないあたしは何も分からない。

動いたのはよーへいだった。
あたしに分かるように動いたのはよーへいだった。
勿論リアルの中でも。

今ここであたしが暴露しているのも、あたしが仕組んだことの一つ。
過去世を消したあたしに過去世を思い出させないと、よーへいが戻って欲しいと思っているものは戻らないことになっている。
だから、過去世を思い出すように誘導していかなきゃならない。
辛い過去も含めてあたしに思い出させ、自分はそれを受け止めてく。
あたしは過去世で酷く傷付き人を憎んでしまっていたから、それを思い出させるのは二人とも大きな痛みを伴うことになる。
よーへいはあたしに背負わせたものが特に大きかった上に、弟や妹のこともあったものだから、困難は他の男性よりも遥かに大きかった。
その上、よーへいの場合は愚かな多くの人間を酷く愚かにしてしまったために、それも解消していかなきゃならない。

今のあたしにはそのことが分かるけれど、思い出しているものが少なかったあたしには全く分からないことだった。
今ですら、全てを思い出せてるわけじゃない。
今日のあたしが書いた記事も、よーへいが背負うべきものだね。
あたしの心にある苦しみを全て消さないと、過去世のことは解消されない。
そして未来に向かえない。

よーへいが投げ出してしまったなら、昨日書いた未来図も消滅する。
あたし達だけではあれは完成しない。
よーへいが動かなければ、光ある未来は来ない。
よーへいとあたし達が共に動いて、初めて新たな時代の扉が開かれる。
それがなければ…愚かな人間達が世を支配し、この世界は滅亡の道を辿る。
本当に無くなってしまうんだよ。あたしには見える。


あたしはよーへいを信じているよ。
でなければ、とうに離れてる。