| サンゲリア2 ZOMBI 3 伊 1988年 90分 監督 ルチオ・フルチ 脚本 クラウディオ・フラガッソ 出演 デラン・サラフィアン ビアトリス・リング アレックス・マクブライド リチャード・レイモンド ま、ビデオ・リリース当時は多少は期待して見たものだった。サービス過剰のフルチじいさんのことだし、それなりの見せ場は作ってくれているだろうと.....。 ところがどっこい、ナンデスカコレハ?。やたらとワイルドなゾンビたちが猛スピードで襲ってくるゾンビ映画の掟破り。フルチじいさん、遂にボケたか.....と嘆いていたら、実はこれ、じいさんはノータッチで、ヴィンセント・ドーンというどこぞのボンクラ(註1)がデッチ上げたものなのだそうだ。(じいさんがクランクインの直前にブッ倒れたらしい)。 そうだろう、そうだろう。 この映画にはじいさんらしさがないもん。 フルチじいさんは結構ディテイルに凝る。目ん玉串刺しとかの残酷描写を執拗にネッチョリと撮る。ところが、本作は実にカラッとしている。この「カラッと感」が「ナンデスカコレハ?」との感想を生んだのである。 内容は、ほとんど『バタリアン』である。 「デス・ワン」という死体蘇生薬を研究しているどこぞの国(フィリピンにしか見えない)でテロが起こり、薬が漏れてテケレッツのパア。冷蔵庫を開けると「生首ゾンビ」が飛び出したり、妊婦の腹から「胎児ゾンビ」が飛び出したりと「バタリアン味」が満載だが、コメディとして作ってないので、宙ぶらりんの思いをさせられる。 ただ「鳥ゾンビ」ってのは興味深かった。そうだよなあ。人が蘇るのなら、動物が蘇ってもおかしくないよなあ。 結局、「ゾンビ映画の脱構築」ってことで、本作はもっと評価されてしかるべきなのかも知れない(って、そんなことは本当は夢にも思っていないのだが)。 註 ヴィンセント・ドーンが80年に監督した『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』は、本作にそっくりである。  ↑これが生首ゾンビ。 |