「進撃の巨人」の謎が分かった

考察が正しければ、ネタバレになってしまいます。ご注意ください。

ヒストリア妊娠の相手はエレン。理由は「濃い接触」

 

まず。

本記事を書くきっかけになったのは、ニャサシンさんから頂戴した↓のコメントでした(ニャサシンさん、ありがとうございます)。

 

おそらくエレンはフリーダやウーリと全く同じ光景を見ています。

その光景を洗脳されずに見る条件は進撃の巨人(自由意志)を保ったままヒストリアと濃く接触することなんじゃないかと思うので、おそらくヒストリアのお腹の子供はエレンの子供なのだと思います。

最終回の公開されたラフ画もエレンとヒストリアの子供でしょう。

ヒストリアと接触して全てを悟ったエレンは世界を救うために(ライナーと再会し会話した通り)大変な覚悟と愛のために行動しているのだと思います。

 

http://www.riarebi.net/entry/2019/02/11/125052 コメント欄より

 


↑のコメントの「濃い接触」が、私にとっては特に印象的でした。

「そうか、性交こそが最も深い接触と言えるのではないか?」と思ったワケです。

「それなら確かに、ヒストリアのお腹の子の父親はエレンかもしれない」と。

そして最新115話を読んで、この思いはさらに強まりました。

 

ということで、具体的に書いていきたいと思います。

 

 

目次

 

 

 

 

始祖を継いだ王家の人間は、世界の記憶を知る

 

 

王家の人間が始祖の巨人を継ぐと、一瞬にして世界の記憶を知ることになります↓

 

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「進撃の巨人」64話より

 

 

もっとも「どこまでの記憶をたどれるのか」については、ロッド・レイスはこのときハッキリとは言っていません。

しかし、ユミル・フリッツの誕生からの全ての記憶を知ることができるということは、比較的容易に推測できます。

最新115話で王家の血筋であるジークが、(おそらく)始祖ユミル・フリッツとつながるという展開もありましたしね。

 


接触の深さは、記憶の開きと関係する

 

 

エレンがヒストリアとの接触によって記憶を開いたシーンは、これまで2回あります。

 

1度目は62話。

ロッド・レイスにうながされ、ヒストリアがエレンの背中に触れたときです。

2度目は90話。

エレンがヒストリアの手にキスをしたときです。

ちなみに最新115話で、エレンはこの2度目のことをジークに語っています。

「見ただけではなく、そのときの感触も残っている」と。

 

↑の2つの接触を見て、私は思うワケです。

「もっと深い接触を行えば、エレンの記憶はもっと開くのではないか」

「そしてその最たるものが、性交なのではないか」と。


一般的には1度目の「ただ触れる」より、2度目の「手にキス」の方が接触が濃いと言えます。

そしてこのときは、記憶を見ただけではなく、感触も残っているとエレンは語っています。

さらに1度目のとき、ロッド・レイスは「この場所なら、少しのきっかけでも記憶が開くのではないか」と言っています。

「接触が深いと記憶はより開く」という仮説が正しいかどうかは一旦置いたとしても、「条件によって記憶の開きが変わる」ことは、どうやら間違いなさそうです。

 

 

記憶から解決策を模索したエレン

 

 

107話。

このときエレンは、ヒストリアが獣の巨人を継いで子を産みまくるという計画に断固反対しています。

ただそうかと言って、エレンが有効な解決策を見出だせていないこともまた明白でした。

そんなエレンが「記憶から何かを見つけられるのでは」という考えに至るのは、わりと自然な流れなのではないでしょうか。

 

ジークも「記憶から学べないのは悲劇だ」と言ってますしね。

 

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「進撃の巨人」81話より

 


つまり。

解決策を模索するうちに、自らの経験からエレンが「深い接触」に考えが及んだ可能性は、十分にあるのではないでしょうか。

ただそもそもは別の流れで性交して、偶然「世界の記憶」を開いた可能性もないことはなさそうですが…。

 

 

生まれてきただけで偉いvs生まれないことこそが救済

 

 

最新115話。

「この世に生まれないこと。これ以上の救済は無い」とエレンはジークに言いました↓

 

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「進撃の巨人」115話より

 


しかしこれは、本心ではありません。きっと。

理由は2つあります。


1つ目は「最終コマとの矛盾」です。

 

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まあもっとも、この後ろ姿がエレンと確定しているわけではありません(ただ今のところ、可能性は高いと思っています)。

さらに言うと、↑の最終コマは実際は使われない可能性ももちろんあります。

しかしこの最終コマが、作者の意図のあらわれであることは確実です。

なのでこの後ろ姿がエレンで確定なら、「この世に生まれないこと。これ以上の救済は無い」と大きく矛盾することになります。


2つ目の理由は、私がこれまで何度も書いてきた「愛」です。

エレンの母カルラは、71話で「この子(エレン)は、この世界に生まれてきてくれただけで偉い」と言いました↓

 

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「進撃の巨人」71話より

 

 

これは「この世に生まれないことこそが救済」とは真逆の考えです。

 

そしてこれも何度も書いてきたとおり、クルーガーは同じ過ちを繰り返さないためには「愛が必要だ」とグリシャに説きました。

クルーガーの言うような意味で、エレンが「人を愛することができている」だろうことは、過去記事でも書いたとおりです↓

 

 

www.riarebi.net

 

 

もしエレンが「愛」を知っているのであれば、進撃の巨人の物語の世界において「この世に生まれてこない方が良かった」という結論にはならないでしょう。

 

 

 

 

まとめ

 

 

エレンは「生まれないことこそが救済」とは、本心では思っていない。

なので、子を残す可能性は十分にある。

 

↓↓↓


エレンと王家の人間の接触が深ければ、より記憶が開く可能性がある。

そして性行為は、言うまでもなく「深い接触」である。

 

↓↓↓


エレンは、ヒストリアの多産計画に断固反対していた。

そんなエレンが、自らの経験を振り返って「深い接触」に思い至るのは、十分にあり得る展開。

 

 

 

以上です。

最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 



Add Startrcs0318romarikamochimochin
  • ニャサシン

    こんにちは。ヒストリアの子供エレン父親説について記事にとりあげていただき、ありがとうございます。
    エレンがもう父親になっていることに関しては他にも根拠があります。
    最初に私はエレンとヒストリアは政治ではなく、恋愛感情によって結ばれたと予想しています。


    まず、恋愛にあれだけ無頓着だったエレンがファルコの感情を読み理解していたこと。
    そしてファルコがガビを巨人にしたくないという気持ちはエレンがヒストリアに対して抱いた思いと重なること。


    他には進撃の巨人の記憶の中の父親グリシャとその妻ダイナの関係も
    まったく同じパラダイムが見て取れます。


    ヒストリアもエレンとの接触によって記憶を取り戻すことも重要です。
    そしてエレンとヒストリアはともに重い使命をもっていたこと、
    互いを真に理解し合えるものが二人だけを置いていなかったこと、
    そしてなにより104期のユミルの遺志、「ヒストリアが胸を張って生きる」ことこそ政略ではない、愛した相手と結ばれることと直結しているのだと思います。


    104期のユミルはおそらく物語の根幹に関わる重要人物です。
    彼女は作中、巨人の継承の力なく、ケニーがいっていた境地に到達できた唯一の人物でしょう。
    彼女が受けた仕打ちは我々の歴史でいうところのイエス・キリストに近いです。
    諌山先生が思い描く、キリストの復活後の心境というのはまさに104期ユミルのようなものだったのではないでしょうか
    余談ですがクリスタという言葉はキリストを意識しているように思います。
    諌山先生がこの物語を描くにあたって、最初、物語の根幹の重要人物は皆、設定を決めており
    人間味が薄いといっていたこと、そしてまた別の発言でもエレンは人間的に共感しにくいといっていたことからも
    エレンがユミルおよびウーリ、フリーダとまったく同じ視点、境地に立っていることは疑いないといえるでしょう。


    また、ヒストリアの子供は女の子の可能性が高く、名前はユミルとなるでしょう。
    そのユミル・イェーガーがフリッツと名乗るかどうかはわかりません。
    進撃の巨人の世界が2000年単位で輪廻しているのか、はたまた単に繰り返しの事象が起きているだけなのか。
    最終回ラフ画で「お前は自由だ」とエレンが娘に対して言っているのであれば
    その子をなんらかの役目や軛から解放してあげている可能性もあります。


    またクサヴァーの言った、エルディア人の身体の構造を変えるというのが何を意味しているのか
    私の予想ではエルディア人の復活だと思います。道を超えて記憶や肉体が送られてくるのならば、
    なんらかの条件でおそらくエルディア人それ自体を復活させられるでしょう。


    ちなみにリヴァイの名前はリバイバル(復活)から来ていると私は思っています。
    つまりリヴァイは何らかの原因で死ぬか再起不能になり、エレンの能力で復活する可能性があると思っています。
    キリスト教でいうところのラザロのような存在ですね。


    「何も捨てることのできないものはなにも変えることはできない」というアルミンの言葉通り、
    愛によって「名誉も命もなにもかも」捨ててしまったエレンにしか進撃の巨人の世界を変えることはできないのだと思います。

  • ピークちゃんに期待!

    二度目ですが名前を忘れてしまいました。

    ポーさんはエレンとヒストリアの子供との見解なんですね。
    自分は今月号を読んで逆に偽装妊娠、もしくは自然妊娠かと思いました。

    理由としてはジークとイェレナの目的が不妊化と安楽死だからです。
    そして、思いの外早い段階からパラディがイェレナ達の手に落ちていたことです。
    パラディ50年計画はパラディを信用させる為の嘘であった事は明らかですよね?
    そして、ジーク達からしたらその50年計画が可能になるヒストリアの妊娠は、実は避けたかった事だと思うのです。
    ですがら、敵はヒストリアに妊娠してもらう必要は無かったと思われます。

    自分は最初、パラディ上陸時の保険の為にヒストリアに妊娠してもらう必要があったのかと思ったのですが、あそこまでスパイ仲間がいるなら何も知らない軍の上層部に女王は妊娠したと騙す事は充分可能だったのではないか?と考えつきました。
    そうなると実際ヒストリアに妊娠させる必要がなく、偽装で済むわけです。
    未だに黙っているのは、周りにワインを飲んだ人がいる等何らかの理由で脅されているのかもしれません。
    また、ジークの計画はイェレナによってきちんとエレンに伝わっています。
    そしてその計画はジークとエレンでやり遂げるつもりなので、ヒストリアの巨人化計画も彼らの中には無かったと思います。
    ではエレンが彼らの計画を阻止したくて妊娠をに関与したのではないか?についてですが、方法は違えどエレン自身も「オレの手で巨人が支配した二千年の歴史にケリをつける」と話していることからヒストリアや次世代のレイス家に頼らず、王家巨人のジークを使って終わらせるつもりであると読めます。
    エレンは島のために犠牲になる妊娠について反対していました。
    そうなると、エレン側からもヒストリアに妊娠してもらう必要はないと思われます。
    何度も書きますが、ジークもエレンも自分達で終わらせるつもりなので。

    ポーさんは「濃い接触」からエレンが相手と考察さてれいますが、セレモニーで手にキスをしたのは4年前です。
    同じ頃クルーガーがグリシャの記憶をエレンは見ています。ですから、四年前のあのセレモニーでフリーダの言葉を聞き、全てが繋がって見えた可能性もあります。
    その頃からエレンは少しずつ変わっていますが、決定的に変わったのは10ヶ月前にイェレナに接触しジークの計画を聞いてからです。
    そこから突然2人が深い接触をして、子供まで作る必要はあるのか?は疑問です。
    自分は恋愛目線では読んでいないので2人の間に恋愛のようなものは感じたことがありません。
    先ず2人が同じコマにいる描写自体この数年でも片手で足りるくらいしか記憶にないので。
    だから他の方が仰っている恋愛で子供作ったとは全く考察出来ないですね。

    あと、最初に書いた自然妊娠ですが、これは50年計画を念頭に置いていたヒストリアが、いよいよジークの寿命の残りが少ないと腹をくくり自発的に身近にいた幼馴染で妊娠してしまったという想定外の妊娠です。

    妊娠についてはこの辺にして、ポーさんは道を見たジークをどう見ましたか?
    自分はジークは一度死んだと思います。
    知性持ちが継承せずに死ぬとどこかの赤ちゃんが継承するという話でしたよね?
    あのジークは無知性の胎内に入り胎児となりまた獣を継承したように見えませんでしたか?
    そうなると、寿命の13年がどうなるのか気になるところです

  • 白い長老

    エレンは地ならしでもなく安楽死でもない第三の道を進んでいると思います。

    地ならし=外にパワーを向けた果ての自滅
    安楽死=いわば集団自殺

    ↑これは追い込まれた集団がとる崩壊パターンです(現実で)

    これでは同じ過ちを繰り返すだけでしょう。
    クルーガーはそう言いたかったんでしょうか。

    第三の道は 人を愛すること が大前提だと思います。
    (それにヒストリアも同意していると仮定して)
    であれば、エレンは子供を残したいでしょうね。
    (ヒロインのミカサの面目丸潰れですがw)

    ヒストリアがそれでも浮かない表情なのはエレンの死亡が決定しているからかなぁ。

    二人の子供と仮定して二人の結びつきを見出だすなら、
    エレンがというよりヒストリアのほうが好意を持ってた
    んじゃないかな。
    二人で農場歩いてたときの雰囲気。(ミカサがキレた表情で現れたシーン)
    あれは明らかにヒストリアは好意持ってますね。
    好意を抱く理由は、不器用だけど真っ直ぐで男らしいから。そんな大それたものじゃなくごくごく普通の恋愛感情。

    一方のエレンはヒストリアの意志の強さに惹かれている描写や発言がありましたね。

    二人の相性は良さそうです。二人で話すシーンが他にもありましたね。王政編辺りで。

    こう見ればフラグに見えなくもないかな??

    あと、エレンの顔付きは明らかに長髪になってから変わりましたよね。(諌山さんがそれも意識して描いてるなら凄すぎるなと思う)
    あれは父親の顔ですよね。ガキ臭さが抜けていて背負うものがある顔に見えます(たぶんw)。

    人を愛すること の実践という意味でもエレンが父親の可能性は高いですねぇ。
    以前、自分はあの子供はヒストリアの子供だとは思うけど、父親は誰か考えが及ばなかったですがw

    一つ引っかかるのは ヒロインはミカサということだったので扱いとして、またエレンの家族として 、一体どうしてくれるんだ?ってとこですかね(笑)

    自分はミカサとの間に既に子供もうけてると思っていたのでw

    というわけで、私もエレヒスに一票です。

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