「進撃の巨人」の謎が分かった

考察が正しければ、ネタバレになってしまいます。ご注意ください。

【114話ネタバレ考察】すれ違うエレンとジークの真意

 

 

最新114話。

ジークの真意が明らかになりました。

エルディアの安楽死」です。

 

113話でジークは、こうも言っています↓

 

俺の真意を話したところで…わかりっこないだろうがな…あんた達には。

なぁエレン…俺達にしか…わからないよな。

 

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「進撃の巨人」113話より

 

 

ということは、エレンもまた「エルディアの安楽死」を願っているのでしょうか。

私は「違う」と思っています。

 

ということで、具体的に書いていきます。

 

 

 

 

「生まれてこなければ」にNOを言うクルーガー

 

 

ジークは「この世に生まれてこなければ、こんなに苦しい思いをせずに済んだ」と言いました↓

 

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「進撃の巨人」114話より

 

 

この「生まれてこなければ…」はクサヴァーもそうですし、ヴィリーもそうです。

フリーダも初代レイス王も。

ヒストリアも、かつてはそうでした。

 

でも、それではダメだという人物がいます。

クルーガーです。

 

 

生まれてきただけで、もう偉い

 

 

クルーガーは言いました。

「人を愛すことができなければ、同じ過ちを何度も繰り返すだけだ」と↓

 

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「進撃の巨人」89話より

 

 

この「人を愛す」とはどうことでしょう。

答えはもうすでに、物語の中に存在します。

 

それはカルラの「生まれてきてくれただけで、この子はもう偉い」です。

ヒストリアの「自分なんかいらないって泣いている人がいたら、私は誰だって助けにいく」です↓

 

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「進撃の巨人」71話より

 

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「進撃の巨人」66話より

 

 

そして↑のセリフは、ジークたちの「生まれてこなければ良かった」とキレイに対比する形になっています。

 

過去記事にも書きましたが、そういう意味においてエレンは「人を愛すことができている」と思うのです。

カルラの子であり、またヒストリアとの↑の一件もありますが、「長生きして欲しい」もその表れだと私は感じています↓

 

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「進撃の巨人」108話より

 

 

 

以上が「エレンの真意とジークの真意は違うのではないか」と私が思う理由です。

 

 

エレンの真意は「人を愛した結果」に沿うものになる

 

 

「始祖の巨人の力で、ユミルの民から子供をできなくすることもできるのかな」

クサヴァーの発見を受け、ジークはこう言いました。

 

しかしアルミンの言うとおり、始祖の力の決定権はおそらくエレンにあります

 

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「進撃の巨人」108話より

 

 

エレンはジークの真意とは異なる決定…つまり「エルディアの安楽死」につながらない命令を下すのではないか、と私は思っています。

 

だからエレンの「お前は自由だ」があるのではないでしょうか↓

 

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「情熱大陸」より

 

※もちろん↑のシーンは確定ではないですし、後ろ姿の人物がエレンではない可能性もありますが。

 

 

「始祖の力」の発動までの経緯については、まだよく分かりません。

というか現時点で、エレンとジークの真意が本当にズレているのかということさえ、私の中ではまだ結構ゆれています。

実際エレンの「長生きしてほしい」だって、ジークの計画どおりにコトが進んだとしても叶えられそうですし。

ジークの信念だって、この先変わる可能性がないこともないでしょうし。

ただ最終的には、エレンの真意は「人を愛した結果」に沿うものになると思っている次第です。

 

 

 

 

 

最後に、予想を外したことの言い訳

 

 

これまで当ブログを読んでくださっている方はすでにご存知のように、私はジークの真意を思いっきり外してしまいました。

 

まあでも、そうですよね。

クルーガーの言う「愛」を、ジークは知らずにきているわけですから。

 

何気に私は「クサヴァーがその役割を果たしているのでは?」と思っていたのです。

しかし、獣の巨人の石投げの描写等で気づくべきでした。

まあクルーガーも人をいっぱい殺してきた上で、「人を愛せ」って言ってたしなという思いもあるのですが、そりゃ「隙間から世界を見ているだけ」と「生まれてくる子供の命を救ってやった」ではワケが違いますよね。

 

ジークが両親から受けた呪いは理解しているつもりでしたが、結果別の形の呪いを自分にかけてしまっている可能性については、考えることができていませんでした。

読み方が浅いですね。。

 

ということで、考えを改めてこの記事を書いた次第です。

言い訳にまでお付き合いくださって、誠にありがとうございました。

 

 

 








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  • Nika

    こんにちは^^
    まだ最新話を読めていないのですが、言い訳はまだ早いかもしれないですよ?もしかしたら土壇場で、ある種の悟りを得て違ったアプローチで巨人との共生打破に二人が協力するような展開もあるかもしれないですし^^

    でも安楽死なんて微妙な発想ですよね・・・、それは死ぬ側が希望してこそ成り立つはずだし、結局その実現のために戦闘や殺戮を今まで同族にも無慈悲でやってきてますし、同じ境遇の子供を増やしたくないというキレイごとを吐く資格はないんじゃないかなと個人的には思ってしまいました。でも、『俺たちで終わりにしたい』の内容回収にはなりましたね~。エレンと合流した時にグリシャの記憶が出てきて、ジークとグリシャが話すような場面があったら泣けそうです。

    そうですね~。カルラのこのセリフは名場面ですね。
    クリスタもそうだし、希望へのヒントは女性がくれる場面がありますね。とくに出生に関しては。なのでもう一人苦しんでいるアニも、こういう思想を持てるような展開になると良いですね。
    不遇な子供時代を過ごしてきたのはライナーも一緒ですし、今は自分たちがガビなどの次世代を思う立場になっていますしね。クリスタが多分同期で一番早く親になると思うので、彼女からどういう言葉が出てくるかが楽しみですね。

    ジークの屈折した気持ちや思想はなんとなく理解できたけど、問題はエレンですね。もし私たちが希望するようにエレンがまだ人を想う気持ちを大切にできているのなら、なぜあそこまでアルミンを痛めつけてミカサが一番傷つくだろう言葉をあの態度で言えたのか。 う~ん・・・と唸ってしまいますw
    もしかしたらエレンもエレンで、何かの呪縛にかられているのかもしれないですね。愛とは真逆の憎しみの表現しか無かったので。
    もしそうならば、この2兄弟に光をもたらすのは第三者なのかもしれないですね。ヒストリアなのかなぁ・・・。それともミカサが『マフラーを巻いてくれてありがとう』に続く名場面をくれるのか・・・。

    兵長は今度は吹っ飛んだみたいですが(笑)、兵長よりも死期が近いのがコニーの気がしてきてます。トロッコの上でサシャと『え?』『え?』の繰り返しになっていたシーンあたりから読み返してみたのですが(とても好きなやりとり)、実は一番エレンに対して(ジークにも)怒りや不満があるのは彼なのでは・・・と思ってしまいました。

  • Nika

    ↑上のエレンの態度の変化のことを色々考えてしまって、ふと思い出したんですが。
    女型に初襲撃されたとき、アルミンが『確信してることがある。何かを変えれる人は、大事なものを捨てることができる人だ。』と言っていたことを思い出しました。なのでエレンは仲間への友情感のようなものを捨てて、未来を変えようとしだしたのかもしれないですね。そうすると『お前たちが誰よりも大切だから』のセリフも真意になります。
    ちょうど女型生け捕り作戦の為に森に入った時にリヴァイがエレンのことを『巨人化関係無しにコイツは化け物だ。』とも言っていました。いくら檻に入れてもコイツの意思は誰にも押さえつけることは不可能だ、だから自分を信じるか仲間を信じるか選べ、みたいな内容でした。今回は仲間ではなく自分を信じたので、マーレ潜入→襲撃→現在の状況などが単独行動なのかもしれないですね。
    (毎回長いコメになってしまい本当にすみません><)

  • 江戸のポー (id:edonopoh)

    "エレンと合流した時にグリシャの記憶が出てきて、ジークとグリシャが話すような場面があったら泣けそうです。"

    確かに。ジークが何らかの形でグリシャの記憶に触れる可能性はありますね。
    そしてそれによって、ジークの何かが変わるのかもしれません。

    そうなんですよね。
    女性のところ、私も同じことを思っていました。
    アニは、ジークがもう一歩進んだパターンになっている気がします。つまりもともとの親子関係はジークと似ているのだけど、父が自らの過ちに気づき、子にゆるしを求めるかどうかが違う。
    先ほどのグリシャの記憶に触れるシーンがもしあるなら、そういった部分ももしかしたら出てくるかもしれません。
    あーなるほど、第三者ですか。
    確かにそうかも。
    そうなんですよね。本文でも書いたとおり、エレンは最終的には「人を愛した結果」に沿う決断をすると思うのですが、じゃあ現時点ではどうなのかと言われると、結構ハテナがつく感じです。

    「大事なものを捨てる」に関しては、難しいですね。
    この象徴的なシーンが「エルヴィンかアルミンか」のところだったと思います。
    雑な形で恐縮ですが、「愛」と「呪い」に分けるなら、あのときリヴァイがエルヴィンを選んでいたらそれは「呪い」だったと思うんですよね。
    しかしリヴァイは、エルヴィンを「許してやってほしい」と言って選ばなかった。これが「愛」だったのではないかと私は思っています。
    現時点のエレンに対しては、正直どうなのかはわかりません。「愛」と「呪い」のリトマス試験紙的な役割を担っているフロックは、イェーガー派の筆頭にいるわけで。
    私はずっと、エレンは呪いと見せかけて愛の立場にいると考えてきましたが、うーん、どうなんでしょう。。
    ただ最終的には、エレンはアルミンの言う「大事なものを捨てる」的な決断はしないのではないかと思っています。
    あえて言えば、自分の自由を捨てることにはなるのかもしれませんが、そこはライナーとの会話ですでに回収されているように感じています。
    いえいえ、長いコメなんてとんでもないです。
    Nikaさんのコメントで、毎回気づきを得ることができているので。
    ありがとうございます^^

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