あなたの介護職のイメージは?
介護職に対してどんなイメージを持っていますか?株式会社リクルートキャリアの『HELPMAN JAPAN』プロジェクトが発表した「介護サービス業 職業イメージ調査 2015」によれば、介護職に対するポジティブなイメージ、ネガティブなイメージはそれぞれ以下のようになっています。
ポジティブイメージの上位5項目
ネガティブイメージの上位5項目
アンケート結果を見ると、ポジティブなイメージは社会的な意義や仕事のやりがいなどが中心ですが、ネガティブなイメージは体力面・精神面での仕事の大変さや給与水準などの待遇面が多いことがわかります。
今、変わろうとしている介護業界!
アンケート結果によると「社会的な意義はあるけど、仕事が大変で待遇が悪そう…」という印象を持たれている介護職ですが、実はそんな介護職を取り巻く環境は徐々に変わってきています。
1. 処遇改善で給与アップ
厚生労働省で創設された「介護職員処遇改善加算」は、介護職のためのキャリアアップの仕組みや待遇面での改善をした事業所に対して、国が支援する制度です。事業所が改善計画を自治体に報告し認定されれば、この制度が適用されます。“2019年から処遇がもっと良くなる”と話題になっているのは、この支援金額の増加の見通しが発表されたためで、これまで月3.7万円相当だった最大加算額が、2019年10月の改正以降、さらに増額されると見込まれています。
2. 働きやすい環境づくり
職場環境の改善や人材育成に取り組んでいる介護事業所の認定制度を2019年度から開始することを発表しました。キャリアアップの仕組みや労働環境の充実した事業所を評価し、働きやすさを「見える化」することで、離職防止や介護職を目指す方がより良い職場を見つけることができるようにするための取り組みです。
3. 研修の充実・資格取得にかかる費用負担
上記のような国による介護職の労働環境改善の対策以外にも、民間の人材会社が、介護系の資格取得における費用を負担して介護人材を確保し、人手不足に悩む介護事業者に派遣、紹介などで供給するサービスが出てくるなど、官民をあげての動きも増えてきています。
まずは初任者研修の資格取得がおすすめ!
このように、国による「処遇改善加算」や認定制度、民間企業による資格取得支援の動きもあり、介護職の処遇や労働環境の改善は急速に進みつつあります。
社会的な意義や人の役に立つやりがいを感じながらも、これまで処遇や労働環境への心配があって、一歩を踏み出せずにいた方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?介護の仕事は、食事、更衣、入浴介助など、高齢者や障がい者にさまざまな専門的サポートを行うための知識とスキルが必要とされるため、それを証明する資格を取得しておくと就職に有利になります。また、介護の資格を取得する過程で身につけた知識とスキルは、万が一家族に介護が必要になった場合にも役に立ちます。
介護の資格にはいくつかの種類がありますが、まずはじめに「介護職員初任者研修」の受講をおすすめします。介護資格のベースになる研修で、未経験、無資格の方でも受講できます。講座修了時に修了試験に合格することで修了証が交付され、全国どこの介護事業者に提出しても通用する「介護の専門知識・スキルの証明書」になります。