大谷翔平選手(25)は、10日の午前中にエンゼルスから左膝の二分膝蓋(しつがい)骨の手術を打診され、翌11日の午前中に決断したという。当日、大谷はナイターのインディアンス戦で今季18号ソロ。打球初速114・4マイル(約184キロ)は、メジャー2年目で自己最速だった。12日の米スポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。
当初、エンゼルスはオフの手術も検討したという。大谷は昨年10月に右肘靱帯(じんたい)の部分断裂で再建手術を受け、投手としては2020年の復帰に向けリハビリ中だった。今回は致命的な故障ではないため、今季終了まで指名打者としての経験を積ませた上で、10月半ばに投手のリハビリも終え、そこで左膝手術という流れも考えたという。
だが、エプラーGMによれば「それまで、ショウヘイはプロ生活でも左膝に症状はなかったと話していた。今季になって(投手リハビリの強度を上げていく段階で)痛みを覚えることがあり、それが徐々に増したため、危惧を感じたという話だ」。そのため、今月1日に投手としてのリハビリをいったんシャットダウンした。
同GMは「投手としての調整で強度を上げる必要があったが、そこに不安材料ができたため、いま手術する方がいいと判断した。強度を上げて投球フォームに影響がある場合、予期できない問題が起きる可能性もある」と説明した。