中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)でサイバーセキュリティーとプライバシー保護の責任者であるジョン・サフォーク氏が、ロンドンで朝日新聞の取材に応じた。英国政府の情報安全責任者(CIO)などを経て8年前に入社したサフォーク氏が語る華為とは――。(インタビュー・構成 吉岡桂子)
――米国政府は安全保障上の懸念から、華為への米国製品の一部に禁輸措置をとっています。他国に対しても次世代通信規格5G市場から華為の排除を求めています。
「我々はアジアから欧州まで世界の通信事業者と50を超える5Gの契約をしており、さらに増えつつあります。ある東南アジアの政府高官がこう言いました。『うちの通信事業者はすべて華為を選びたがっているが、政府としては認められない。確実性を担保するために御社を含めて複数社を採用します』と。5Gのネットワークの供給を1社に独占させようと考えている国はありません。何かあったときにすべてのネットワークがダウンしてしまう恐れがあるし、競争も必要だと考えるからです」
「英国の通信事業者とは5Gでも契約していますし、イタリアもその方向です。欧州連合(EU)は各国の判断に委ね、フランス、ドイツは我々を排除しないと言っています」
――英国は華為には中核の技術…
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朝日新聞国際報道部