ツインズのジョナサン・スクープ二塁手(27)は26日、タイガース戦の7回に23号2ラン。これが今季チーム300号となり、メジャー史上初めて大台に乗せた。大リーグ公式サイトによれば、8回はアストゥディーヨもソロを放ち、301本塁打まで記録を伸ばした。
スクープは「自分一人で300発も打てるわけじゃない。単に、ラッキーで300本目になった。チームワークだ。みんなで達成した記録だから、みんなが歴史になるね。ハッピーだよ」と語った。
また、この日は10ー4で快勝。今季99勝目を挙げ、1933年に前身のワシントン・セネターズでジョー・クローニン元監督が樹立した指揮1年目の球団最多勝記録に並んだロッコ・バルデリ監督は「たくさんの白星だね。前に進むためには、まさに望んでいた通りの位置にいる。この勢いで、さらに勝ちを積み重ねたい」と喜んだ。
ツインズが破るまでの記録は、昨季ヤンキースのシーズン267本塁打だった。そのヤンキースも、この日は試合がなかったが、残り3試合で299本塁打は同じく300発に王手。アストロズも残り4試合で279発、ドジャースも残り3試合で274発と、既に昨季のヤンキースを抜いている。
これは大リーグ公式球の縫い目が低くなり、かつ滑りやすくなった影響とされる。米放送局NBCスポーツ(電子版)は「ボールが大リーグ機構から『改造された』のはあまりに明白なのに、直近の大リーグの見解は『ボールの芯がより正確に中心へ据えられるようになった。そのため空気抵抗が減り、打球の飛距離に影響した可能性がある』だそうだ」と非難している。
マイナーの3Aも今季から大リーグ公式球を使用した結果、やはり本塁打が50%以上も増加。同局によれば、大リーグ関係者は「育成という観点から、現在の3Aは全くあてにならない。『改造されたボール』では正確に評価できないから、有望株は3Aの代わりに2Aへ送る」と語った。
きっといまごろ、有望な息子に「打者に専念しろ」と諭しているお父さんがいるんでしょうね…。