中日のドラフト6位ルーキー・滝野要外野手(23)が26日、ウエスタン・リーグの広島戦(由宇)で適時三塁打を含むマルチ安打をマークした。試合は9回、代打・小窪に右前適時打され、1-2でサヨナラ負けした。
滝野は5回2死二塁、アドゥワの124キロチェンジアップを右中間へ。会心の当たりは先制の適時三塁打になった。8回にも1軍級の一岡から左前打。140キロ直球をとらえた。「三塁打はその前にチェンジアップが2球続いたので、うまく打てた」と、配球も頭に入れた一打を振り返った。
なかなかマルチ安打が出ないため、力みすぎていることを反省点に挙げて練習から取り組んできた。「その点ではきょうの2本のヒットは効果があったかな、と思います」と約1カ月ぶりの2安打を喜んだ。
2軍は27日に広島戦(由宇)が最終戦。滝野は4月中旬に左膝を痛め、2カ月のブランクが響いてまだ1軍昇格がない。1軍も残りわずか。27日が最後のアピールになる。
「それはすごく意識しています。最後の最後で上がりたい気持ちはありますが、もし上がれなくても、それをバネにして、宮崎のフェニックスリーグなどで結果を出したい」と意気込んだ。 (宮脇渉)