日本ハムは2回、石井の二ゴロ併殺打の間に1点を先制し、4回に大田の20号ソロなどで3点を追加した。杉浦は7回2死でこの試合初安打を許して降板したが、6年目で自己最多を更新する4勝目。オリックスは4連敗。
◇
移籍後初の4番に座った日本ハム・大田が自身初の20本塁打を達成した。1点リードの4回1死。オリックスの先発K-鈴木の140キロカットボールを、強烈なライナーで左翼席に突き刺した。
「めっちゃうれしいです。20本は個人的に目標としていた数字なので達成できて良かった」。これまでのキャリアハイは2017年の15本塁打。ベンチに戻ると会心の笑みをのぞかせた。
試合前、巨人時代からその姿を見てきた実松の引退セレモニーがあった。「ナイターでも球場入りは午前10時半とか11時。最高の準備で試合に臨む姿を学んだ」と大田。同じく背中を追い掛けていた巨人・阿部も引退する。「阿部さんからは勝たなきゃいけない使命感というのを見てきた」。頼もしくなった後輩が惜別の一発を放った。 (土屋善文)