楽天は1回に辰己の適時二塁打と浅村の33号2ランで3点を先制。4回の足立のソロや7回の下水流の適時打などで効果的に加点した。則本昂は5イニングを1安打無失点の好投で5勝目。西武は打線が3安打に抑え込まれた。
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2年ぶりCSに向けて、エースが万全の仕上がりだ。前戦でCS出場を決めた楽天は、先発の則本昂が5イニングを1安打無失点で5勝目。無四球、5奪三振で二塁も踏ませず、調整登板で上々の感触をつかんだ。
「コントロールを意識して、丁寧な投球を心掛けた。きょうの試合でやりたかったことは全部できた」
今春のキャンプ後に右肘を手術し、1軍初登板は7月9日。試合数は例年の半分以下の12試合目にとどまり、入団から6年続いていたシーズン2桁勝利はストップした。それでも「記録はいつか途切れるもの。それよりAクラスに入れたことが良かった。万全に調整したい」。復調右腕はCSでのフル回転を誓った。
試合後は最終戦のセレモニーが行われ、平石監督は「優勝、仙台でのCSという目標はかなわなかったが、最後にもう一度この仙台に帰ってきます」と、日本シリーズ進出を満員のファンに約束した。 (竹村和佳子)