トップ > 愛知 > 9月27日の記事一覧 > 記事

ここから本文

愛知

コウノトリ、名古屋へようこそ 千葉生まれの2歳オスか

電柱の上に止まっていたコウノトリ=西区砂原町で(柴山さん提供)

写真

 国の特別天然記念物のコウノトリが二十四日、名古屋市西区砂原町で見つかった。コウノトリの保護や繁殖などを手掛ける研究機関「兵庫県立コウノトリの郷公園」によると、千葉県の施設で二〇一七年四月に生まれ、同年六月に野生復帰を目的に放鳥された二歳のオス「ヤマト」とみられる。

 現場近くのパート柴山沙知子さん(33)が午前七時半ごろ、近所の女性から「大きい鳥が電柱に止まっている。コウノトリかもしれない」と聞いて撮影=動画はQRコード。コウノトリは電柱に乗ってたたずんだり、くちばしで毛をつついたりして、その場に一時間以上いたが、午前九時ごろにはいなくなっていたという。

 「初めて見た。こんな身近にいるなんてびっくりした」と柴山さん。コウノトリの郷公園によると、コウノトリは国内の野外では百八十五羽しか生息しておらず、環境省から野生での絶滅の危険が極めて高い「絶滅危惧1(ローマ数字の1)A類」に分類されている。

 コウノトリの郷公園の担当者は「見つけた場合は鳥が驚かないよう、百五十メートルほど離れて静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。

 (清水裕介)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索