ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(27日開幕、宮城県利府町・利府GC、賞金総額7000万円・優勝1260万円)で、前週8打差逆転の奇跡的Vを演じた渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が自身初の2週連続優勝に挑戦する。
渋野は、前週の大逆転Vを「冷静に考えたら、本当についてたんだな~、運があったんだな~と思ってます」と謙虚に振り返った。
今回注目されそうなのは、同世代のライバル・畑岡奈紗(20)=森ビル=との対戦だけでなく、帯同キャディー。16歳の高校1年生がつとめるのだ。妹弟子にあたる湯浅芹さん。
「まあ3日間無事に18ホール回れたらいいと思ってます。キャディーするのも初めてだというので彼女にとってはきっといい経験。私としては…ずーっとしゃべっててほしい(笑)。笑顔もしゃべりもセリのほうが上なので」
すっかりお姉さんの顔で渋野が言った。そしてプレッシャーを与えないように「あとは(ヘッドカバーの)ピカチュウを落とさないこと」とも。さすが気遣いの人である。
初日は前々週の日本女子プロ選手権で国内メジャー3勝目を果たし、自身との差を見せつけられた畑岡とのペアリング。「奈紗ちゃんとは経験値もレベルもまったく違う。でも私の全英Vが発奮材料になったと言ってもらえると、自分もヤル気がすごく出ます。私に欠けてると思うのは、グリーン周りとグリーン上(の技術)だと思うのでそこを勉強、吸収したい」という。
現在2位の賞金レースでは、ランク首位の申ジエと1008万6762円に迫っている。渋野が今大会で優勝、かつ申が7位以下に終わった場合には、自身初めて賞金ランクトップに躍り出る。シーズン残り10試合。「賞金女王のこと…考えてますね」と、嘘はつかない渋野。
初日は渋野が今大会で今季国内4勝目を飾り、現在今季賞金ランク1位の申ジエ(韓国)が7位以下に終われば、同ランクで自身初の同ランクトップに立つ。