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 イタリアで開かれている第76回ベネチア国際映画祭で5日、革新的作品を集めたベニス・デイズ部門に出品しているオダギリジョーの初長編監督作「ある船頭の話」の公式上映があった。上映後、オダギリ監督や主演の柄本明、村上虹郎に客席から大きな拍手が送られた。

 日本メディアの取材に応じたオダギリ監督は「会場から出て行く人も多いのではと心配しましたが、温かい拍手が長い時間続き、満足されているような顔が見えたのでとてもうれしかった」。柄本は「見たのは今回が2回目ですが、監督の志の高さを感じました」と語った。

 映画は、近代化の波が押し寄せる山村を舞台に、川辺の小屋にひとりで暮らす船頭トイチ(柄本)が黙々と渡し船をこぐ日々を描く。トイチを慕う村人の源三を村上が演じ、川島鈴遥や永瀬正敏浅野忠信蒼井優ら多数の俳優が出演している。

 かねて監督業に関心があったオ…

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