【ロンドン原田公樹】国際サッカー連盟(FIFA)は23日、2018―19年シーズンの表彰式をイタリア・ミラノで行い、男子最優秀選手にバルセロナ(スペイン)のエースでアルゼンチン代表のメッシ(32)を選出した。4年ぶりで、単独最多となる6度目の受賞。女子最優秀選手は、今夏の女子W杯で米国の2連覇の原動力となったMFラピノー(34)=レイン=が初受賞した。
男子チームの最優秀監督には、昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で優勝したリバプール(イングランド)のクロップ監督(52)、女子チームの最優秀監督には、米国代表のエリス監督(53)がそれぞれ受賞した。
メッシが再び、世界の頂点に立った。「僕にとって最も重要なのは、チームが賞を取ることだけど、今晩はとても特別な夜だ。長い間、個人賞は取っていなかったから」とスピーチすると、伝統ある歌劇場スカラ座は、大きな拍手で包まれた。
メッシは2018―19年にバルセロナとアルゼンチン代表で58戦に出場して54ゴール、20アシスト。32歳になったが、高速ドリブルと芸術的なパスから繰り出す爆発的な得点力は健在だ。バルセロナをリーグ優勝へ導き、欧州チャンピオンズリーグ4強へ押し上げ、文句なしの受賞だった。
昨年まで同じ5回受賞で、今回も最終の3人の候補に選ばれたC・ロナルドは授賞式を欠席した。セレモニー終了の10分後、息子と自宅で読書する写真をインスタグラムに投稿。「忍耐と不屈の精神が、プロとアマチュアを分ける2つの特徴だ」と謎のメッセージを添えた。授賞式欠席とメッシへの祝福の言葉がなかったことで、世界中のメディアやファンから批判を浴びた。