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【大リーグ】

大補強もPS逸のフィリーズ 元巨人キャプラー監督の統率力をNBCスポーツが疑問視

2019年9月25日 15時52分

フィリーズのゲーブ・キャプラー監督

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 大補強も実らず、ポストシーズン(PS)進出を逃したフィリーズが、集中砲火を浴びている。

 24日の米放送局NBCスポーツ(電子版)は「キャプラー監督は自らがフィリーズを導き続けのにふさわしいと信じているが、オーナー陣はどうか」の見出しで特集した。

 来季で3年契約を満了するゲーブ・キャプラー監督(44)=元巨人=は「できる限り長く監督をやるつもりだ。なぜならば、私は勝利への素晴らしいチャンスをチームに与えられるし、この球団の成功について、深く心を砕いているからだ」とアピールした。

 だが、現実は厳しい。就任1年目の昨季は、残り40試合の時点で貯金14(68勝54敗)と走りながら、そこから12勝28敗。結局、借金2のナ東地区3位でシーズンを終え、今季も8年連続で10月に届かず。

 同サイトは「ミドルトン・オーナーは、オフに4億ドル(約428億円)を投資しながら帰り支度をしているチームを苦々しく思っている。既に8月はメイリー打撃コーチを解任。さらなる変化がもたらされる可能性は大きく、監督室もメスが入れられるかもしれない」と報じた。

 監督以外は誰が責められるのだろうか。「フィリーズはPSを金で買えなかった。オフは4億ドルを注ぎ込んだ」とは、米ヤフースポーツ。

 投資の筆頭はブライス・ハーパー一塁手(26)だ。2月に13年総額3億3000万ドル(約353億1000万円)の超大型FA契約を結んだ。昨季と同じ34本塁打に加え、108打点。これが投資額に見合う数字かと言えば、微妙だ。

 また、ハーパーが来る以前の主砲だったホスキンスは、メジャー最多の113四球と勝負を避けられたことも影響し、球宴以降の後半戦は打率1割8分2厘、9本塁打、24打点と急降下。

 昨年12月に3年総額5000万ドル(約53億5000万円)でFA加入した2013年のナ・リーグMVP、マカチェンが6月に左膝靱帯(じんたい)断裂で離脱したことも響いた。

 昨季22本塁打のヘレラに至っては、家庭内暴力(DV)規定違反で6月から今季残り全試合の出場停止処分を科された。

 投手陣もけがに泣かされた。エースと期待されたアリエッタは、右肘手術で8月上旬から離脱。中継ぎエースのニシェクは太もも裏を痛めて5月に消え、主役コンビが仕事を全うできなかった。

 

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