【不正リンク】セレクトラからのリンク差し替え提案メール
騙されてリンクしちゃダメですよ
先日、セレクトラという企業から変なメールが来ました。
件名:サイト記事内リンク切れ箇所のお知らせ
お世話になります。突然の連絡で失礼いたします。
私はセレクトラという電気・ガス料金の比較を行うサイトの運営を主に行う会社の山田と申します。
この度、年金個人情報流出の問題について色々と調べていたところ、こちらのひとつの記事にたどり着きました。
年金情報の流出とセキュリティ対策
この記事にあるPDFリンク
個人情報流出について
へ飛ぼうとしたところ、既にリンク切れとなっていたため見ることが出来ませんでした。
そこでその中身を抽出し同じPDFページの修復を致しました。
恩着せがましい話で恐縮ではありますが、よろしければ、他の閲覧者の方もリンク先ページを見ることが出来るように、
こちらに代替してみてはいかがでしょうか。
http://selectra.jp/sites/selectra.jp/files/pdf/0000150601ndjIleouIi.pdf
よろしくご高配のほど、お願いいたします。
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Selectra
山田 大 (ヤマダ ヒロシ)
Hiroshi Yamada
URL: https://selectra.jp
Email: hiroshi.yamada@selectra.jp
Phone: +81-50-5532-8804
Adress: Calle del Conde de Vilches, 20, 28028 Madrid
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一見するとただの親切な人のように思えるかもしれませんが、
私がまず違和感を抱いたのは
『年金個人情報流出の問題について色々と調べていた』のか?
自サイトの内部に掲載してるし、やってることは無断転載の上に商用利用という犯罪では?
という2点です。
詐欺リンクの匂いがプンプンするなあ…と思って、ひとまず会社名と住所で検索かけたら
多分世界で最初のとんかつ評論家 元木一朗のブログ
というサイトさんの記事に、同内容のメールが掲載されていました。
やっぱりリンク狙いの下手なSEO対策で、いろんな方にリンク部分だけ変えて
メールを送りつけているんですね。姑息すぎる。
正しいSEO対策
これまで
【簡単SEO対策】チェックツールGRCで検索順位の変動を見る
【プラグイン】SEO対策・All in One SEO Packで検索エンジンにアピール
といった記事でもお話したとおり、
SEO対策とは、GoogleさんやBingさんなどの検索エンジンに気に入られるように頑張って、
検索結果でちょっとでも自分のサイトを上位に表示してもらうことです。
例えば弊社はパソコンの修理業者ですので『液晶画面割れ 修理』といったキーワードで
誰かがキーワード検索をかけた時に、100位に表示されるよりは10位に表示されたいなあと思っています。
上位に表示されるためには、ホームページの中に『液晶画面が割れた』『修理』などの
検索されたキーワードと一致する文章があり、尚且つそのホームページ自体がGoogleさん達から
「作られて年数も経ってるし、ページ数もそこそこあるし、内容も悪くないし…まあいいんじゃないの」
という評価を貰えていれば評価が高い順に検索結果ページに表示されます。
この検索エンジン側からの評価を上げようと頑張ることが『SEO』や『SEO対策』と呼ばれています。
世の中には様々なSEO対策がありますが、一番良いSEO対策だけははっきりしています。
唯一無二の情報を記載した皆の役に立つ内容で、大勢が足繁く通ってくれるサイトを作ること。
しかしこれはシンプルでありながら難しいことです。
また弊社を例に、Googleさん相手の話で申し上げますと
『液晶画面割れ 修理』というキーワードで上位に表示されたい訳なのですが、
このキーワードを含むオリジナリティ溢れるページ、と言われても
割れた液晶画面を交換して直す、という内容にオリジナリティの出しようもないというか
どうしても他社さんと似たり寄ったりになるというか。
まあそれでもどうにか頑張ってみよう、と決意したサイト運営者が取れる手段は
・ページ数を増やしてみる
(質も大事だけど量も大事)
・ページ内に盛り込むキーワードの数を増やしてみる
(日本語がちょっとおかしいレベルで同じ単語を
繰り返しているサイトはこれをやり過ぎた悪い例です)
・サイトマップやツリーメニューで見やすく移動しやすいページを作る
(案内地図があった方がGoogleさんがふらりと立ち寄った時にも心証が良いらしいですよ)
・HTMLやCSSやなど記述形式の決まりごとを遵守するように気をつける
(ジャラジャラと見苦しいアクセサリーをつけた人よりも
シンプルなお洒落さんをGoogleさんは好むようです)
などなど。
それはもう涙ぐましい努力です。
それもこれもGoogleさんに捨てられないため。
Googleさんは有名人だし頭もいいし権力もあるしお金持ってるし私にはもうあなたしかいないの。
(…あれ?健気に尽くす女だったはずがちょっと腹黒くなってるな?)
というわけで、サイト運営者は訪問者さんにとって有益なサイトを心がけつつ、
Googleさんの覚えをちょっとでもめでたくしようと
手を変え品を変えサイトを改装してみる訳ですが、ちょっとやそっとでは満足してくれません。
何といっても全世界のサイトがGoogleさんに向かって
羽を広げる孔雀の如くアピールしているのですから、その競争率たるや物凄いものです。
「あの大企業がこのページを参考URLとして紹介しているということは有益なサイトなんだな」
「このページには一日に何百人も訪問者が居て、しかも
ページ滞在時間が長いということは読むに足る内容なんだな」
「Twitterでバズったサイトだから評価を上げてみよう」
そんな感じの根拠やきっかけがあって初めて、検索順位は上位に表示されるようになります。
不正なSEO対策
そうやってサイト運営者が日々頑張るSEO対策の中で、
サイトの内容の充実とは別の部分でどうにかGoogleさんにアピールしたい、
そう思った人々が次に向かう先が『リンク』です。
リンクというのは、サイト同士が繋がる(=link)という意味で、
サイト上にあるリンクには
・発リンク(自分のページから外部サイトやサイト内の別のページに飛ぶリンクのこと)
・被リンク(外部サイトやサイト内の別のページからリンクされていること)
以上の2種類があり、Googleさんが気に入ってくれるのは被リンクです。
良質なページ内容であれば自然とリンクを貼ってくれる人も増えるはずなのですが
それに足るページを作成することも難しく、また自然リンクが増えるのも待つ間も惜しい、
「 日々努力して積み重ねるなんてちゃんちゃらおかしいぜ!
俺はもっと賢くお前らを踏み台にして利益を得てやるんだよ、ヒャッハー!! 」
という山賊みたいな思考の方が世の中には少なからず居るため、
今回のようなメールが山賊(仮)から届くことになります。
山賊(仮)の狙いは
親切ぶって自サイトへのリンクを貼らせ、自サイトの評価を上げる
どういった企業か確認に来た人がサイトにアクセスするのでアクセス数が増える
といったことかと思われます。
『 清く正しい運営をしている企業サイトや個人サイトから
リンクをたくさん貼られているセレクトラのサイトは良いサイト 』
とGoogleさんたち検索エンジンに認識させようとしているんですね。
ちなみにこの不正リンクがGoogleさんにバレたら、そこにリンクを貼っている
こちらの評価も『 不正リンクに協力した 』という巻き添えで下がる可能性があります。
くれぐれも山賊(仮)の思惑通りにリンクを貼ってしまわないようにご注意くださいね。
今回のようなリンク依頼以外にも、SEO対策で不正を働こうとする相手が近づいてくることがあります。
企業サイトや個人サイトの運営者さんはお気をつけください。
海外の不審なサイトからのリンクを拒否する【Googleリンク否認ツール】
ネイバーからの不正リンク(jptrans.naver.net・jj2k.naver.com)を駆除&リンク否認する
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