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♪~
(レイ)ソラ… ソラ~!
(ソラ)あっ…。
レイ? レイなの…? レイ!
ソラ~!
レ~イ!
本当に レイなのね…。ああ。 ただいま ソラ。
お帰り レイ。(鳴き声)
やっと会えたのね…。
ソラ 会えなかったけど僕は ずっと ソラと一緒にいたよ。
だから 成長できたんだ。
獣医になったのね?夢をかなえたのね!
ああ。 だけどソラと家族になっていなかったら今の僕は いなかった。
それは 私も同じよ レイ。
(汽笛)
(レイ)ここから また始めよう ソラ。僕は まだ何も 夢をかなえてはいないんだ。これから始まるんだ。
レイ…さあ 父さんと母さんが待っている。
早く行きましょう。うん。 行こう ソラ。
♪~
♪~
♪「重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて」
♪「めげずに歩いたその先に知らなかった世界」
♪「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」
♪「切り取られることのない丸い大空の色を」
♪「優しいあの子にも教えたい」
♪「ルルル…」
♪~
(拍手)
(松武)いや~ 皆さん ご苦労さまでした!
ミルコス社長の松武 博でございます。
本当に すばらしい番組をありがとうございました。この作品を 誇りに思っております。
私の祖父は 明治の時代に北海道に入植した開拓者でありました。その開拓者精神を受け継いで私の父が ミルコスを創業したのです。
祖父と父を代表して皆様に ひと言お礼申し上げたいとはせ参じた次第です。
マコプロダクションのマコちゃんには是非とも また次の作品をと依頼したところであります。
(一同)えっ!
(麻子)はい。 松武社長から また是非親子が そろって楽しめるような同じ路線の作品をと提供を約束して下さいました。
(神地)また 寝ずにやれっていうのか…。
それだけこの番組が成功したということです。本当に 多くの方々のおかげでこの作品は 最後まで放送を続けることができました。
みんな お疲れさまでした!
(拍手)お疲れさまでした。
(拍手)
(麻子)ご紹介いたします。この作品を 全話演出した坂場一久です。
(坂場)坂場一久です。
いや~ 坂場君 よくやってくれた。
君にも 開拓精神があるんだね。
この作品は我がミルコスに匹敵する偉業だよ。
いや… 開拓とは偉業を達成することではないと思っています。うん?
(坂場)自分の生活を一から作り上げることが開拓の基本だと 私は思っています。
そして 我々が作品を作る時の基本でもあると考えます。皆さんには 最後までその開拓精神を貫いて頂きました。
感謝します。
すばらしい。(拍手)
(拍手)
それから 社長彼女が 作画監督の奥原なつです。
ああ。(なつ)奥原なつです。
(麻子)みんなからはなっちゃんと呼ばれています。
いや~ あんたが なっちゃんかい。ハハハ…。
会いたかったよ。あんたも 北海道の開拓者なんだべさ。
私は 開拓者に育てられただけですがこの物語を描けたのは 身近にそういう人たちが いたからだと思います。
うん。だけど今 ここにいる みんなと出会わなければ…みんなと 一緒じゃなかったらこの作品は絶対に生まれなかったということです。
みんなに出会えた私はソラやレイよりも幸せ者です。
私は ただ 目の前にある動画用紙を耕してきたにすぎません。
その力を みんなが与えてくれました。
本当に ありがとうございました。
すばらしいね。(拍手)
(拍手)
社長 そろそろ お時間でございます…。もうか。
松武社長 是非 あの 乾杯の音頭をお願いいたします。ああ…。
それでは… と思ったのですがやはり ここはなっちゃんに任せるしかないでしょう。
いや 私は…。
いやいや 我が愛する北海道を代表して乾杯して下さい!
え…。(松武)さあ。
分かりました!
それでは せん越ですが…全ての開拓者に乾杯!
(一同)乾杯!
(拍手)
(下山)派手なアクションを思い切り描きたいという欲求不満はたまりまくっております。
次は この感情を爆発させたいであります!
バンバン! ハハハハ…。
(拍手)
(茜)アニメーションって難しいけど面白いです。
子どもと一緒に 私もまだまだ 成長していきたいと思うようになりました。
(陽平)やっと この仕事に心から 誇りを持てるようになった気がしています。
この作品を 弟 天陽にささげます。
いつか 大いなる予算と人材を備えた我らの砦を築こう!
そしたら モモッチずっと そばにいてくれ!
(下山)ええっ えっ… 何? 何?
(桃代)私は 色指定に一生 ささげていいと思ってます!
特に 神っちと一緒なら!オホッ…!
あら…。(拍手と笑い声)
おめでとう!(拍手)
♪~
♪「まぶしい大地に」
♪「広がる空」上 下 上 下。 はい 回る!
♪「風は優しさ 運んでくれる」
♪「森は心を 育ててくれる」
♪「昨日の」あれ?
♪「涙と」わっ!
♪「明日の笑顔は きっと友達」
♪「ラララ ラララ」(拍手と歓声)
♪「ラララ ラララ」
♪~
(拍手と歓声)
(咲太郎)なつ お疲れさま。ああ お兄ちゃん ありがとう。
(光子)なっちゃん おめでとう。光子さん お世話になりました。
この作品は 歴史に残ると思うわよ。
テレビ漫画として 一つの道を作ったと未来でも そんなふうに味わえる作品になると思うわ きっと。
はい…。 声を吹き込んでくれた皆さんも大活躍ですね。
俺は 今に 声だけでスターになれる時代が来ると思ってるんだ。
お兄ちゃんも 本当にいい世界を開拓してるんだね。
(優)おばあちゃん 明日帰っちゃうの?
(富士子)うん。 あのひげのおじいちゃんが寂しがってるからね。
もうすぐ夏休みだからそしたら会いに行こう 優。
うん!待ってるからね。
母さん 本当にありがとうね。
なつ… よく頑張ったね。
あんたが ちゃんと母親だったから安心して帰れるわ。
これからも 自信持ちなさいね なつ。
母さん… ありがとう。
本当に ありがとうございました。
次の日 咲太郎に呼び出された なつは千遥の店にやって来ました。
(千遥)いらっしゃい。千遥… あっ!
(亜矢美)あ~!え~ 亜矢美さん!
なっちゃん うれしい! 会えた 会えた…。えっ どうしたんですか?
まあ 座れよ。 ビールでいいか?お茶でいい。 優が待ってるから。
ごめんね 千遥。ううん。え~。
ハハハハ 会えた~!帰ってきたんだよ 母ちゃんが。
また おでん屋 始めるそうだ。新宿御苑の近くで。
いよいよ また始めるんですか!始めますよ。
歌って踊れる おでん屋よ 遊びに来て。
行きます…。 よかったね お兄ちゃん。
ムーランルージュの復活だよ。ジャジャ~ン…。
いや それよりさ これこれこれ これ。
これには 参っちゃったね~千遥ちゃんの味には勝てないわ。
何かね そこら辺のとはね全然 何かが違うのよ。
どこが違うんだろう?(千遥)あ…やっぱり だしでしょうか。日本料理は だしが命だと私は 親方からさんざん たたき込まれました。
だしが命。
一番だしだけじゃ ダメなんです。一番だしをとったあとに更に 手間ひまをかけて二番だしをとることが煮物では大事だと 親方が言ってました。
二番だしか! はあ… なるほど。
それは 二番煎じみたいなもんか?
バカだよね 相変わらず。(千遥)お兄ちゃんそれは 味が薄くなっていくものでしょ。
二番だしは 出し殻を煮詰めて材料も足すから更に コクと風味が出るの。
うん。 ハハハ…。
まあ 言ってみれば私たちみたいなもんかしら。
えっ?どういう意味ですか?
人生の二番だし。
人生の二番だし?うん。
自分の人生 一生懸命 生きてく中でコクと風味の二番だしがあるわけでしょう。
でも 一番だしの本当の家族のことは決して忘れない。
だって そっから来てんだから。
一番だしがあって 二番だしがある…。
だから こんなに深~いうまみが出るんですね。
(亜矢美)ねえ。ねえ。
何が 「ねえ」だよ…。
♪~
そして なつたちは 夏休みに十勝へやって来ました。
どう 千遥? 覚えてる?
懐かしい…。
記憶の中にあるままだ。
行こう。
♪~