コンポストをかき混ぜる山西さん

 小城市環境を考える会(津上勝信会長・63人)は、自然と資源の循環型社会の実現を目指し、生ごみ堆肥化モデル事業に取り組み、焼却費用や二酸化炭素の削減を目指している。

 それを実践しているのは、会員で小城市の清水の滝の近くでコイ料理とホテルを経営している山西富子さん(76)。間伐材でできた高さ1メートルと幅1・5メートルほどのコンポスト5個を備え、堆肥を作っている。かつてEM菌で失敗し、5年前の津上会長の誘いも慎重になったが、現場を見て簡単そうだったので始めたとのこと。

 最初は、コンポストに落ち葉を敷き詰め、米ぬかを入れ、魚や肉、野菜などの残飯を入れ、堆肥になるまで60日ほどかかり、その間は毎日コンポストの中をかき混ぜる。600坪ある畑は大根、キュウリ、ネギとあらゆる種類があり、その肥料としてまかれる。山西さんは「土が柔らかく、白菜は芯も柔らかですよ。畑やコンポストの変化にわくわくし、楽しいから続くんでしょうね」と話す。連絡先は津上会長0952(73)4400。(地域リポーター・上原和恵=佐賀市)