ルーミア

登録日: 2009/05/27(水) 07:33:19
更新日:2019/07/08 Mon 21:10:18
所要時間:約 7 分で読めます




ルーミア(Rumia)とは東方Project第6作『東方紅魔郷』の1面ボスを務めるキャラクターである。
後に東方文花帖Level.1ボス、書籍版東方文花帖に再登場した。

【概要】

種族 妖怪
二つ名 宵闇の妖怪
暗闇に潜む妖怪
能力 闇を操る程度の能力
テーマ曲 妖魔夜行

Windows版東方の原点、東方紅魔郷において一番最初に登場した記念すべきボスキャラである。
つまりWin版東方の開幕を飾ったキャラという事を忘れてはいけな…え?Win版は永夜抄から入った?
あ、そっちの人は常識に囚われずに風神録から…、おいおいそっちの人は旧作からやってたのか。


なんてやり始めた順番は兎も角、取り敢えずWin版東方の初ボスはこのルーミアなのである。


【容姿】

さてそのルーミア、外見はどんなものか。



まず白の長袖ブラウスの上に、胸元までしか無い黒のロングワンピースと赤いボンボン付きのミニネクタイ。
眼は少し暗めの赤、髪は山吹色(黄色系色)のショートヘアーに白の短いラインの入った赤いリボン。

年齢は不明だが身長は140cm程なので人間で言えば10歳前後、幼く可愛らしく非常に愛くるしい。
服装といい身長といい、何か小さくてほわほわしてて、思わず後ろから抱き付きたくなる感じの女の子。
ほっぺたを指でぷにぷにしてやめてよーと言わせたくなるこの感じ、果たして伝わるだろうか。


まぁそんな可愛い彼女だが、こう見えてこの少女、実は妖怪である。
妖怪と言ってもどこぞのカリスマの様に"吸血鬼"や、立派な角を持つ"鬼"といった決まった種を持ち合わさない。
要するに彼女が彼女というたった一つの種の妖怪でありもしも彼女がいなくなってしまえば彼女という種の妖怪は…。


分かりやすく書くとすれば、八雲紫を想像すれば早いかもしれない。
彼女は"スキマを操る妖怪"であるが、彼女の様な妖怪は他に居ない為、彼女が消えればスキマ妖怪という種は消滅する。
ルーミアもそんな感じで、流石にスキマ妖怪程の能力は持たないが、やはり彼女の様な妖怪は彼女以外にいないのである。


ただ一人一種とは言え、基本的に彼女は「人喰らいの妖怪」として書かれる事が多い。
これは紅魔郷での台詞「目の前が取って食べれる人類?」から、他は求聞史紀にて阿求も彼女を人喰らいして書いている。
結局の所設定が少ないのでどれも推測やその域の話になってしまうが、彼女に食べられるならどんな意味でも本望である。
是非喰ってくれ。
実はあんまり人食いはしない。というのも、幻想郷では人を襲うのは人に討伐されるとセットである為、人を食うのはリスキーなのである。
お陰で霊夢から「人を襲いなさいよ」と妖怪の存在意義に発破をかけられても「面倒くさい」と返す始末。
前述の台詞も夜中に出歩いた人間をスルーしていることを聞いた霊夢に咎められて、そのとき夜中であることから返した台詞。
とは言え、ルールの適応されない外来人や紫が攫った人間は普通に喰われる。


【能力】

闇、周囲全体が黒またはそれに近い色に包まれた状態の事で、周囲と比べて光の量が少ない状態を指す言葉。
完全な闇を作り出すことは不可能とされているが、彼女はコレを無視し、自在に闇を発現させる事が出来る。
「闇を操る程度の能力」、これが彼女の持つ能力である。


彼女が能力を使うと例え昼間でも彼女の周りは闇の空間になり、外からは黒い球体が浮かんでいる様に見える。
この闇はいかなる手段を用いても彼女の意思以外で消える事は無いらしく、松明を持っていても中は闇のままらしい。


さて、上にも書いた通りこの闇は消える事も無ければ闇の先を可視する事も当然不可能である為、外から闇の中は見えない。
が、それと同じ様に実は闇の中では彼女自身何も見えていないらしく、度々黒い球体が木等にぶつかる光景が目撃されている。
果ては自分が襲うべき対象である人間が闇の中に入り込んでも気付かないまま通り過ぎてしまったり、色々残念な子、可愛い。


彼女がこの能力を使うのは主に昼間とスペルカードを使用する時で、新月が出ていなければ夜間でも度々展開する模様。
「日光に当たると、肌は荒れるわ何も考えられなくなるわ髪の毛がカサカサになって枝毛が増えるわ、挙げ句の果てに眠くなるわ…」
との事で、本人曰く昼間は殆ど自身が展開した闇の中にいるらしい、何かボロボロで眠い目をした彼女は実に愛らしい。


…所で、黒い球体が木等にぶつかる光景がと前記したが、彼女が闇の中で木に頭をぶつけ、涙目で頭を押えている様子を想像してほしい。
次に、自身が展開した闇の中に人間が入り込んでいる事に気付かず「お腹空いたなー、人間いないなー…」と困っている様子を想像してほしい。
どうだろうか、素晴らしいとは思わないかね。


…とまぁ闇を操る能力も彼女を愛でる為の一つの要素なのだが、何も見えない事、物にぶつかる事に関して本人は気にしていないらしい。
可愛らしい見掛けに反して体は丈夫な…というか随分とのんきな様である、流石はルーミア。

因みに、昼間に闇を展開した所で日光を遮る以外に目的がある訳ではなく、寧ろ何も見えないので只彷徨っているだけである。
かと言って夜になって辺りが暗くなってもやはり目的は特に無い為、ふよふよふらふらと当てもなく彷徨っているだけである。
…今ボソッとニート妖怪って言った奴、今すぐ喰われて来い、いや寧ろ喰われるな、「貴方は美味しくない人間ね」とか言われろ。



神主によると
『出落ちとして「闇を操る」という強そうな能力を持ったキャラクターを一番弱い1面ボスに置きたかった』
という理由でルーミアというキャラクターが生まれたそうな。
この事からルーミアには特徴的なとある二次設定が存在するが、ソレに関しては後述。



…さて大まかな事はこれで書き終わったので、後はオマケ的な事、二次でのルーミアについて適当に書いていく。


【二次設定】

カップリングは主に霊夢、チルノ、リグル、ミスティアなど

また、妖怪による人食いをテーマにした作品にはたいていの場合
登場している。
その場合、名無しの一般人と絡むこと多い。
その一般人がルーミアに食い殺されるか、見逃されるかは作品しだいである。

ただ、ルーミアの場合はカップリングよりも、以下の二点が注目されることが多いだろう。

  • ルーミアを差す言葉

東方ユーザーにとっては、最早"それ自体がルーミアを指す"とも言える単語がある。

「そーなのかー」

紅魔郷霊夢ルートのボス戦前の会話と、東方文花帖(書籍)にて使用された単語。(どちらも一度のみ)

「わはー」

紅魔郷両ルートの道中にてルーミアが発した言葉…ではなく、実はどの作品でも発していない単語。
元ネタはF&C FC01製作のエロゲー水月のキャラクター、大和鈴蘭の口癖らしく、二次設定である。
因みに、何故そうなったのか等の詳しい事を筆者は知らない為、あまりこの場で色々書く事は出来ない。
筆者の様にあまり詳しくないネタを不用意に多用すると色々嫌がられるので注意、TPOである。



  • EXルーミア

冒頭付近の外見説明で彼女は髪に紅いリボンを結んでいると書いたが、実はこのリボンは御札である。(公式設定)
紅魔郷のおまけ.txtによれば本人は取る事はおろか触れる事すら出来ないらしく、他に詳しい設定が無い為、誰が何の為に等は不明。


さて、ここからがルーミアの特徴的な二次設定のお話。
闇を操るという一見強そうに見える能力と、髪に結ばれた謎の赤い御札、そこから生まれたのがEXルーミアという設定である。
御札が誰かに意図的に外される、または何かの衝撃で解ける等した場合に封印が解けてもう一つの人格が覚醒するという設定。

ルーミアが関わる二次作品には高確率でこのEXルーミアという設定が使われる為、認知度は非常に高く、また人気自体も高い。


このEXルーミア、出てくる作品によるが、カリスマ性は紅魔館の主に、強さは狂気の妹に匹敵する等かなりの高スペック設定を持つ。
EXルーミア関連の画像では高確率で黒い西洋の大剣を持っている事が多いが、これの元ネタは「ストームブリンガー」だと思われる。
これは殺した相手の魂を喰らう事の出来る剣とされていて、恐らく魂を喰らう事をルーミアと掛けたのであろう。


リボンを結んでいて、小さくてほわほわしててそーなのかーな何とも愛らしいルーミア。
封印が解けて、一気にカリスマが溢れてふふっ…そうなのか…なんてクールなEXルーミア。


1度で2度美味しいとはまさにこの事である。


「ほー…、そうなのか…」






ルーミア 「目の前が取って食べれる項目?」
霊夢 「追記編集って言葉知ってる?」

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