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【栃木】<子どものあした>悩む子にくつろぎの場を 宇都宮にフリースクール
いじめなどが原因で不登校や学校嫌いになった子どもたちを受け入れるフリースクールが、宇都宮市峰町に開設された。不登校の子どもを持つ保護者たちの相談などに応じてきたNPO法人キーデザイン(同市)が運営する。宇都宮大の学生も、スタッフやボランティアとして、子どもたちをサポートしている。キーデザインの土橋優平代表理事は「悩んでいる子どもたちが、安心してゆっくりくつろげる場所にしたい」と話す。 (原田拓哉) キーデザインは昨秋から毎月一回、不登校の経験がある高校生や大学生を招いて、小中学生の保護者らとイベントを重ねてきた。イベントでは、高校生、大学生が体験談などを紹介してきた。そんな中で、参加した保護者からフリースクールの開設を求める声が寄せられるようになった。 県内では栃木市や小山市などで、学校教育のシステムに疑問を持つ夫婦などがフリースクールで子どもたちを支援しているが、宇都宮市内ではこれまで、同様の取り組みによる子どもたちの居場所づくりが進んでいなかった。 今回、オープンしたのは民家の空き室を活用した「フリースペース ミズタマリ」。ここでは、好きな絵を描いたり、宇都宮大の学生たちとゲームを楽しんだりして過ごす。時には一緒に外に散歩に出掛けて、子どもたちの自立を手助けする。 集団生活への適応やコミュニケーション力を深めることに重点を置いており、学校へ復帰させることを目的に教育委員会が取り組む適応指導教室とは異なる。 現在、小中学生の二人の姉妹を受け入れているが、もうすぐ、四、五人の子どもたちも新たに通ってくる予定という。 土橋代表理事は「子どもたちは学校などで、生きることへのつらさを味わっている。サポートすることで個性を引き出してあげることができるのではないか。それが大人になってパワーになり、周りの人たちにもきっといい影響を与えてくれるはず」と力を込める。 フリースクールは当面、月曜と木曜の週二回、午後一~五時に開いている。体験も可能。問い合わせは、キーデザイン=電080(1853)6296=へ。
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