男の大定番、チェックシャツもこだわりを持って選びたい
チェックシャツを1枚も持っていない……、という人は稀でしょう。それほどまでに浸透率の高い鉄板ワードローブですが、実は同じチェックでもギンガム、タータンなど種類によってコーディネートの印象は大きく変化。それぞれの特性を覚えておくことで、着こなしの幅がより広くなるはずです。年齢を問わず着られる定番中の定番アイテムだからこそ、自分のスタイルにあったチェック柄を押さえて、濃く長く活用していきましょう。
大人が着るべきチェックシャツ。おすすめの種類とブランドを網羅
数多存在するチェック柄のバリエーションですが、そのなかから大人のコーデと相性の良い5タイプをピックアップ。それぞれ取り入れ方のコツを、おすすめモデルとともに紹介していきます。
▼種類1:清潔感で選ぶなら「ギンガムチェックシャツ」
縦横が一定間隔となった小ぶりなチェック柄とシンプルな色構成を特徴とするギンガムチェック。クリーンな印象を簡単に入手できるのが最大のメリットですが、オーバーサイズで着こなしてしまうとその持ち味を損なってしまうので要注意です。ジャストサイズを選び、細身のボトムスと合わせるとスマートな大人カジュアルに仕上げられます。
ブランド1『シップス』
米国のスーピマ綿、中国の新彊綿に並び、世界3大コットンに数えられるエジプトのギザ綿を惜しみなく使った半袖シャツ。ギザ綿は1本の繊維が極めて長い超長綿で、軽くしなやかな生地を作ることが可能です。また、ほんのりとした品良い光沢感や滑らかな肌触りも同素材の大きな魅力。今作は高級感あるシェルボタンを用いるなどパーツにもこだわり抜いています。
ブランド2『ビームス プラス』
アイビールックの全盛期である1960年代に生産されていた、米国製のボタンダウンシャツをモチーフに製作。ベーシックなデザインですが、両脇裾部分にカン止めがポイントとしてあしらわれています。超長綿を使用した薄手の生地なので、春夏シーズンにはうってつけでしょう。ジャパンメイドで、品質はお墨付きです。
▼種類2:大柄で存在感のある「バッファローチェックシャツ」
バッファローチェックは狩りの際、猟師が山中で人と獲物を誤認しないようにと考案された柄(諸説あり)。赤や青などをベースカラーとして、黒の大ぶりな格子柄が入っています。遠目からでもわかるほどにインパクトが強い柄のため、大人っぽく着こなすのであれば無地のアウターや羽織りをプラスして少し印象を和らげてあげると良いでしょう。
ブランド1『ポロ ラルフローレン』
耐久性に優れるダブルフェイス生地で仕立てた1着は、ゆったりとリラクシングなクラシックフィット。身頃&袖ともに程良い余裕があるので重ね着しやすく、単体使いやインナーはもちろん羽織りものとしても重宝します。デザインはワークシャツがモチーフとなっていて、両胸にはフラップポケットが鎮座。
ブランド2『ブルーワーク』
『トゥモローランド』が手掛けるオリジナルレーベルより。バッファローチェックや猫目ボタンといったクラシカルな仕様が目を引く一方、襟やヨーク、カフの裏側を上品な細畝コーデュロイに切り替えることで、全体の印象を引き締めています。素材にはあえて不均一な生地感のコットンスラブを抜てきしていて、着用を重ねるほどにヴィンテージのような風合いへと変化していくのも魅力です。
▼種類3:英国トレンドを背景に人気を集める「タータンチェックシャツ」
スコットランドのハイランド地方がルーツのタータンチェック。細い線と太い線を組み合わせた多色チェックで、英国トレンドを追い風として今季多くのブランドで提案されています。やはりブリティッシュ調のアウターと相性が良いので、薄手のキルティングジャケットやチェスターコートと合わせるのが好手。重ね着せず1枚で着るなら、スラックスなど品良いボトムスを検討しましょう。
ブランド1『エストネーション』
2018年好評を博した、ラグランスリーブのタータンチェックシャツが19年もお目見え。トレンドを意識してシルエットは昨年と比べてゆったりめにアップデートされていますが、着丈は長すぎないので子供っぽく見えません。ニュアンス豊かなコットンフランネル素材を使っているため、何気なく着るだけで洒脱な雰囲気をアピール可能です。
ブランド2『サイコバニー』
ブリティッシュ調なタータンチェックをベースとしながら、胸元のポケット、襟裏、袖裏、前立て裏などにドット柄を配してユニークなルックスを実現。ベーシックアイテムにさりげなく遊び心を注入したデザインは『サイコバニー』の十八番です。胸に入ったお馴染みのロゴマークもアイキャッチとして作用。なお、シルエットは今風にややゆるめの設定となっています。
▼種類4:ジャケットコーデにもってこいの「ウインドウペンシャツ」
その名の通り、単色のラインによる“窓枠”のようなチェック柄。英国に古くからあるトラディショナルな柄で、主にジャケットで多用されますが昨今はシャツでのリリースも多く見られます。品行方正なイメージが強いチェック柄につき、ジャケットコーデとの合わせやすさは文句なし。ショーツなどで軽やかさを加えると、春夏ムードが香り立ちます。
ブランド1『ポールスミス』
通常は単色のラインによって格子柄が描かれるウインドウペンですが、こちらのモデルはよく見ると柄が『ポール・スミス』お得意のマルチカラーに! 周囲との差別化を狙えるしゃれたデザインが好印象です。さらに、第1ボタンをコントラストカラーにしたり、カフス裏の配色を切り替えたりと、細部にまで独自のセンスが垣間見えます。
ブランド2『アントニオ・ラヴェルダ ホワイトレーベル』
ブークレ糸を使った表情のあるウインドウペンシャツ。適度に薄手でしなやかな生地につき、蒸し暑い盛夏でも羽織りとして難なく袖を通せます。背面には2本ダーツを入れていて、シルエットはすらりとシャープ。細身のコーディネートを好む人にもオススメです。丁寧に行われた胸ポケット部分の柄合わせにも注目を。
▼種類5:アメカジテイスト全開な「オンブレチェックシャツ」
フランス語で“陰影”や“濃淡”といった意味があるオンブレ。このチェックはにじんだような独特の柄感を特徴としています。1950~60年代の米国においてストリートの若者たちに愛された、アメカジの王道といえる柄なだけにやはりジーンズとのコンビで着こなすのがセオリー。今っぽい雰囲気を意識するならインナーに白Tシャツを挿し、清潔感を出すと良いでしょう。
ブランド1『コードナンバーエイト』
後ろ身頃と首周りに十分なゆとりを設け、さらにバルーンスリーブを取り入れることにより丸みを帯びたシルエットを実現。前身頃に対して後ろ身頃は2~3サイズ大きく取った、良い意味でアンバランスな仕立てもポイントです。また、落ち感を楽しみやすいように、コットン×レーヨンの落ち感あるMIX素材を用いています。
ブランド2『マージン』
柔らかなコットンツイル素材をウォッシュド加工でフィニッシュ。最初から着こんだような味わい深さを楽しめるアイテムです。あえて白場を多めに配した明るめのオンブレチェックなので、春夏の軽やかなスタイリングとは抜群の相性を発揮。シルエットは『マージン』らしくスリムで、着丈もジャストとなっています。
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