日の丸素材、国際バレー連盟が継続採用 「クラリーノ」が公式球に

2018/11/20 11:32

日本メーカーの技術が詰まった素材が引き続き国際舞台で活躍することが決まった。国際バレーボール連盟(FIVB)が11月中旬、メキシコで競技用ボール大手ミカサ(広島市)との契約を2024年まで更新する契約に調印した。ミカサの公式試合球はクラレとの共同開発で、同社の人工皮革「クラリーノ」を使用する。20年の東京五輪でも使用される予定だ。

国際バレーボール連盟(FIVB)の公式試合球に採用されたミカサの「V200W」。表皮にクラレの人工皮革「クラリーノ」が使われている

クラリーノはランドセルの素材としても多く使われる人工皮革。天然皮革に比べ軽量で汚れや水に強いのが特徴だ。ミカサと国際バレーボール連盟は1984年から契約しており、80年のモスクワ五輪から五輪の公式試合球として使われてきた。08年の北京五輪以降は、同じくクラレと開発した「MVA200」が公式球だった。

ミカサとクラレはこのほど、最新モデル「V200W」を共同で開発。ボール表面にディンプルと呼ぶ小さなくぼみを付け、安定して飛ぶようにした。汗でぬれても滑りにくい特殊な加工も施している。19年9月から日本で開くワールドカップ(W杯)で、公式試合球としてデビューを果たす予定だ。ミカサはV200Wを19年4月にオンラインショップなどで発売する。

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